長崎県内の路線バス等、「nimoca」に切り替えか?
長崎県内の路面電車・バスでは、独自のICカード、「長崎スマートカード」が使えるところがあります。ところがこの「長崎スマートカード」、長崎県と佐賀県の一部でしか使えません。「長崎スマートカード」を持っていても東京はもちろんのこと福岡でも使えませんし、「Suica」や「SUGOCA」を持っている人が長崎の路面電車・バスに乗っても、使えません。
「長崎スマートカード」は2002年に導入した、歴史あるカードです。日本初の共通ICバスカードのようですが、システムが老朽化しています。そこで西肥自動車、長崎県交通局、長崎電気軌道など路面電車やバスを運行する8事業者は、ICカードを「長崎スマートカード」から「nimoca」に切り替えるようです。切り替えの時期は2019~2020年度の予定です。これにより、「Suica」や「SUGOCA」など、全国の主要ICカードと相互利用ができ、長崎の人も全国でICカードが使えますし、全国から長崎を訪れた人も手持ちのICカードが使えます。導入経費は約18億円ですが、訪日外国人関係の国の補助金があるのでそれを活用し、関係自治体の支援も求めたいと考えています。
ところが、「長崎スマートカード」が使える10の事業者のうち、「nimoca」に参加するかどうか決めていないのがいます。「長崎スマートカード」の利用金額で約55%を占める、長崎自動車とその子会社のさいかい交通です。長崎自動車は「nimoca」に参加するかどうかについて、2017年中に方針を決める予定です。
(追記1)
長崎自動車とその子会社のさいかい交通は、「nimoca」に加わらず、2019年度に独自のICカードを発行します。ただ、「長崎スマートカード」でできていた県内事業者間での相互利用ができるように配慮がなされるようです。
(追記2)
長崎県内のバス等が「nimoca」を導入するのは2019年度末の予定です。「長崎スマートカード」は2020年夏ごろまで使えます。長崎自動車、さいかい交通の新しいICカードは「エヌタスTカード」といい、2019年9月16日から使えます。「長崎スマートカード」は2019年12月27日まで使えます。なお、島原鉄道は新しいICカードは使えないようです。「長崎スマートカード」は2020年夏ごろまで使えます。
(参考:長崎新聞ホームぺージ http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2017/06/17095223051606.shtml、長崎バスホームぺージ http://www.nagasaki-bus.co.jp/bus/smartcard/、http://www.nagasaki-bus.co.jp/topics/2017/img/20171127iccardtof.pdf、長崎県営バスホームページ www.keneibus.jp/news/393.html)
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