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赤泊-寺泊航路、廃止か?

 本州と佐渡島の間には、佐渡汽船が3つの航路を運航しています。新潟-両津航路、小木-直江津航路、そして赤泊-寺泊航路です。このうち黒字なのは新潟-両津航路だけで、残りの2航路はいずれも赤字です。しかも利用客が減少したため、2014年度からは会社全体で赤字となっています。2016年12月期連結決算では売上高が前期比6.4%減の109億円、最終損益は5.3億円の赤字でした。

 こうなると赤字路線の見直しに踏み切らざるを得ません。佐渡汽船は開設された1973年から赤字続きで、最近では2億円程度の赤字が続いている、赤泊-寺泊航路を廃止することを考えています。赤泊-寺泊航路がいちばん使われていたのは1994年、年間7万人余り利用者がいましたが、先にも述べたとおり、その時も赤字でした。今の利用者は年間2万人で、最盛期の1/3以下です。すでに年間通じての運航ではなく、夏場の約5か月間のみの運航となっています。

 小川佐渡汽船社長は14日、米山新潟県知事と面会し、赤泊-寺泊航路を廃止することを伝えました。佐渡汽船は新潟県などの理解を得ながら2017年度中に結論を出し、2018年度に廃止したいとしています。

(追記1)
 新潟県と、赤泊のある佐渡市、寺泊のある長岡市が共同して約1.1億円を補助することによって、赤泊-寺泊航路は2018年度も存続することになりました。ただ、便数は約半分の年間300~350便に減らすようです。

 2019年度以降については、2018年度の利用客や収益をみて判断します。

(追記2)
 2018年度の赤泊-寺泊航路の利用実績(4~10月)が約1.1万人と、採算ベースの約6.7万人を大幅に下回ることとなったこと、及び運行会社の佐渡汽船が船員不足を理由に赤泊-寺泊航路を20日間ほどしか運航できないと判断したことから、赤泊-寺泊航路は2018年度で廃止されることになりました。

 2019年度については、寺泊-小木間に20日間ほどジェットフォイルを運航する方針です。
(参考:産経ニュース http://www.sankei.com/economy/news/170714/ecn1707140021-n1.html、http://www.sankei.com/life/news/171027/trv1710270003-n1.html、新潟日報ホームぺージ http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20170715335401.html、https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20181023427552.html)

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