2600形は高徳線で12月2日本格デビュー、しかし量産はせず振り子式へ
2000系などの振り子式ではなく、空気ばね方式で高速化を図った2600形。阿波踊りの時期に臨時列車等として走りましたが、12月2日から定期列車での運転を行うこととなりました。高徳線の「うずしお」として高松-徳島間を3往復します(車両の検査等の理由により、N2000系、2000系で運転することもあります)。
それではなぜ、2600形を高徳線で走らせることになったのでしょうか? これまで2600形の走行試験を行ってきましたが、走行試験の結果、土讃線のような連続する曲線が多いところでは、空気容量の確保に問題があるようです。2600形は空気ばね方式で車体傾斜を行っているため、多くの空気を消費します。なお、2600形の最高速度は120キロで、N2000系の130キロよりも10キロ遅いのですが、高徳線で時速130キロを出すことができる区間は短いため特に問題はないようです。
空気ばね方式は従来よりも構造が単純で、保守コストを減らすことができるというメリットがありますが、肝心のところで走ることができないと意味はありません。そこで2600形は量産に入らず、今後つくる特急ディーゼルカーはこれまで実績のある振り子方式にします。2600形は4両しかつくられないようです。国の支援措置を活用して、2020年度までに老朽車両を置き換える予定でしたが、新しく車両を開発しなければならないため、流動的なところもあるでしょう。
(追記)
JR四国の平成30年度の事業計画によれば、2018年度に振り子式の新型ディーゼル車両を4両、新たに製造するようです。このディーゼル車両は土讃線でも走行可能なものです。
(参考:JR四国ホームぺージ http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2017%2009%2025%2001.pdf、日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXLASJB25H70_V20C17A9LA0000/、徳島新聞ホームぺージ http://www.topics.or.jp/localNews/news/2017/09/2017_15058689743001.html、産経WEST http://www.sankei.com/west/news/180417/wst1804170044-n1.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 中央線のグリーン車は10月13日から(2024.09.11)
- 小田急、新型「ロマンスカー」投入(2024.09.10)
「JR四国」カテゴリの記事
- 「THE ROYAL EXPRESS」は淡路島に(2024.09.12)
- 松山の高架化は9月29日(2024.08.09)
- 「マリンライナー」のグリーン車、指定席料金を値上げ(2024.07.28)
- 特急の車内でタクシーの手配(2024.07.15)
- JR四国の新型車両はハイブリッド(2024.03.21)
Comments
こちらのトラックバック機能が廃止となったことから、トラックバックが打てないままでしたが、引き続き投稿はチェックしていました。
ひとまず、コメント欄を利用してトラックバックのような使い方ができればと思い、書き込んでみました。
こちらのブログでは、コメント欄不使用にしているので、返しの書き込みを受けることができないのがつらいところですが…
今後とも、よろしくお願いいたします。
Posted by: hanwa0724 | 2017.09.28 10:46 PM
hanwa0724さん、こんばんは。
* 今後とも、よろしくお願いいたします。
こちらこそ、よろしくお願いします。
Posted by: たべちゃん | 2017.09.29 09:39 PM