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JR九州、2018年3月に大分近郊の駅を無人化か?

 JR九州は駅の無人化を進めていて、全567駅のうち半数以上の297駅が無人駅となっています。利用者の少ない駅ばかりではなく、ある程度いる駅でも遠隔操作で対応する「スマートサポートステーション」が導入されています。これまでは福岡県内だけの取り組みでしたが(2015年3月に香椎線の14駅、2017年3月に筑豊線の11駅)、交通系ICカードの普及が進んでいることから、2018年3月に大分県内でも導入する予定です。

 無人化を検討しているのは、日豊線が牧、高城、鶴崎(今は大分市にありますが、かつては鶴崎市という独立した市で、その中心駅でした)、大在、坂ノ市の5駅、豊肥線が敷戸、大分大学前、中判田の3駅です。この中には大在のように、1日当たりの乗車人数が2000人を超える駅も含まれています。特急も鶴崎、大在、中判田の3駅に停車します。この8駅に、すでに無人化されている幸崎、滝尾を加えた10駅について、「スマートサポートステーション」を導入します。「スマートサポートステーション」では、主要駅近郊のサポートセンターでオペレーターが複数の防犯カメラを通して監視し、乗客との対応はインターホンで対応します。駅にはICカード対応の自動券売機や自動改札機を設置します。

 JR九州での「スマートサポートステーション」設置の動きは、鉄道事業の効率化につながることから、ほかでも見られるかもしれません。地元としては駅員がいなくなることから容認したくはないでしょうが、鶴崎、大在といった「みどりの窓口」設置駅を中心に、ある程度の地元負担を前提に、それなりのサービス低下防止策を考えないといけません。

(追記1)
 2018年2月16日、JR九州から発表があり、2018年3月17日から「スマートサポートステーション」を導入するのは、牧、幸崎、滝尾の3駅のみになりました。大分大学前、敷戸については内方線付点状ブロックの整備後に「スマートサポートステーション」を導入します。2018年秋ごろの予定です。高城、鶴崎、大在、坂ノ市、中判田の5駅については、ほかの導入した駅の状況やバリアフリーの進捗度合いなどを考慮して、「スマートサポートステーション」の導入を引き続き検討します。

(追記2)
 大分大学前、敷戸の「スマートサポートステーション」導入が2018年12月1日に決まりました。
(参考:JR九州ホームぺージ http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2018/02/16/180216NewsreleaseSSS.pdf、http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2018/10/31/181031Newsreleaseooitasss.pdf、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20170902/k00/00m/040/097000c、大分合同新聞ホームぺージ https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/09/08/JD0056127315、都市商業研究所ホームぺージ http://toshoken.com/news/10922)

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