JR北海道のバス転換候補は5線区&羽帯駅廃止へ
極めて利用者の少ない線区を多数抱えている、JR北海道。これらの線区をどのようにするかが、重要な課題です。
島田JR北海道社長は13日の定例記者会見で、バスに転換する方針を示している5線区について、具体案をつくる考えを明らかにしました。バスに転換する方針の5線区とは、輸送密度が200人未満の札沼線北海道医療大学-新十津川間、留萌線深川-留萌間、根室線富良野-新得間のほか、高波被害で不通となっている日高線鵡川-様似間、すでに地元との間で鉄道の廃止に合意している石勝線新夕張-夕張間です。いずれも利用者が極めて少なく、特急などを使うような長距離の需要がなく、鉄道での営業を続けることが不適当な区間です。地元が第三セクターなどのかたちですべての赤字を負担するのでなければ、バス転換を受け入れざるを得ない区間です。地元は現状を受け入れ、石勝線新夕張-夕張間のようにいち早く現状にあった交通機関に移行する必要があるでしょう。
さて話は変わりますが、次回のダイヤ改正でも駅の廃止があるようです。駅の廃止が具体化しているのは、根室線の羽帯駅。1958年に開業したこの駅は十勝管内清水町にあり、1日4往復の普通列車が停車します。ところがこの羽帯駅の1日平均乗降者数が1人以下と極めて少ないため、廃止する方針で、清水町もそれを受け入れます。存続させると、年間150~160万円の経費がかかるからです。
(参考:北海道新聞ホームぺージ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/132067、https://www.hokkaido-np.co.jp/article/134012)
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