JR東日本、常磐緩行線にCBTCを導入せず
新しい列車制御システムとしてJR東日本は、自社で開発したATACSのほかに、CBTCを導入する話があります。ATACSは2011年に仙石線に導入され、11月には埼京線にも導入します。それではCBTCはどうなったのでしょうか?
CBTCは常磐緩行線に導入する予定でした。2013年12月、JR東日本は数ある会社の中からフランスのタレス社を選び、2014年4月には設計契約を締結していました。その時点ではCBTCは2020年ごろに導入するという話でしたが、どうやらJR東日本はCBTCを導入しないようです。基本設計はすでに終えていましたが、次の段階には進まなかったようです。既存の運行管理システムのATOSと合わないところがあったようで、それらを解決するにはお金がかかり、費用対効果が見込めないと判断されたようです。今後は、運行管理にはATOSを使い続け、列車制御のみを地上信号方式からATACSに変えていくようです。
なお、東京メトロもCBTCを導入する予定ですが、今のところ、その予定が変わったとの話はありません。
(追記)
結局、常磐緩行線には2020年度末にATOを導入することになりました。ATOはATCが許容する速度以下で、列車の加減速や定位置停止制御などを行う装置です。ホームドアの整備も行い、将来のドライバレス(無人ではなく、免許はないものの添乗員は乗ります)での運転を目指します。
(参考:レスポンスホームページ https://response.jp/article/2017/10/11/300927.html、日刊工業新聞ホームぺージ https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00446042?twinews=20171011、JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2019/20191008_ho03.pdf、「鉄道ジャーナル」2020年1月号 鉄道ジャーナル社)
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