深日-洲本間の航路、サイクリストに人気で定期化を検討?
当blogでも取り上げた、深日港と洲本港を結ぶ航路ですが、9月30日で社会実験が終了しました。結局この航路、どの程度使われたのでしょうか?
当初はこの航路、振るいませんでした。6月25日に運航を開始しましたが、最初の1週間の1便当たりの利用者は平均6.1人で、平日は乗客が全くいないこともありました。ところが、途中からある趣味の人に受け入れられます。それはサイクリスト、自転車で淡路島を一周するのを「アワイチ」というようですが、橋の開通とそれに伴う航路の廃止によって、自転車で淡路島に行く方法が少なくなったのです。彼らにとっては、自転車も運ぶことができる深日-洲本間航路は貴重な存在だったのです。サイクリストからの問い合わせの電話をきっかけに、前輪を外すだけで船内に載せることができるフック(11台収容、それを超えると輪行バックを利用します)を取り付け、サイクリストを中心に利用が増えました。8:30発の初便はほぼ満員となり、8月第3週の1便当たりの利用者は22.3人にもなりました。8月17日エンジントラブルが発生し、自転車用フックが設置できないときは一時落ち込みましたが(代替船を使っていた18日間の1便当たりの利用者は15.5人)、9月5日に船が使えるようになると、利用者は再び増えました。サイクリスト以外の人を含めて(日曜や祝日は3~4割がサイクリストだったようです)、9月9日は292人、10日は255人が利用しました。9月27日には、運航開始からの累計が10000人を超えました。1便当たり13人ほどが乗ったことになります。利用者によるアンケートによれば、運航継続を求める声が8割にも上っています。
岬町は今後、今回の社会実験の実験データを検証していくとのことです。
(参考:産経WEST http://www.sankei.com/west/news/170928/wst1709280051-n1.html)
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