「コカ・コーラ」塗装、しなの鉄道で復活か?
しなの鉄道は、所有している115系電車を使って、過去に信越線を走っていた列車の塗装を復刻しています。4月に初代長野色(JR発足直後の塗り分け)、5月に湘南色、7月に横須賀色を復刻し、今現在走っているしなの鉄道色、長野色、ろくもん色と合わせて6色となりました。ところが、あと1つ足らないものがあったのです。
それは、「コカ・コーラ」塗装。115系を「コカ・コーラ」の赤で塗り、窓の下にロゴが入っているものです。1987年から約4年間、長野を走った、全国初のフルラッピング車両です。ちゃんと車内には「コカ・コーラ」の自販機が設置されていました。この車両、今は塗り替えられましたが、しなの鉄道に在籍しています。過去に信越線を走っていた列車の塗装であったことから、この「コカ・コーラ」塗装も漏らさずに復刻させたいところですが、当初の予定になく、また時間の余裕がないことから(その理由については後ほど述べます)、クラウドファンディングの手法を使うことになりました。クラウドファンディングは10月14日から12月17日23:59まで行われます。目標金額は290万円です。目標を突破すれば、かつて「コカ・コーラ」塗装をしていたのと同じ車両に復刻させます(ただし、「コカ・コーラ」のロゴ等は今のものとなります)。寄付した人には、車内にその寄付した人の名前を掲示するとともに(希望しない人は除きます)、金額に応じてリターンがあります。10万円寄付すると、先着2人限りですが、記念ヘッドマークがもらえます。
ところで、なぜ急ぐ必要があるのでしょうか? クラウドファンディングが成功すれば、2018年2月の重要部検査に合わせて、「コカ・コーラ」塗装への変更が行われます。これを逃したら4年先まで塗装の変更はできません。しかし、4年後には湘南色など2017年に復刻した塗装が元のしなの鉄道色に戻ってしまいます。どうしても今回のチャンスを逃すわけにはいかないのです。ちなみに、すでに10月18日夜の時点で約400人から260万円以上集まっています。実現は近そうです。
(追記1)
「コカ・コーラ」塗装への変更に必要な費用がクラウドファンディングで集まったため、実現することになりました。最終的には396万円余りが集まったのです。
(追記2)
「コカ・コーラ」塗装の115系は2018年3月4日から走り始めます。
(参考:しなの鉄道ホームぺージ http://www.shinanorailway.co.jp/news/20171013_115_Crowdfunding.pdf、http://www.shinanorailway.co.jp/news/300216_coca-cola_syuppatsu.pdf、日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22402620Y7A011C1L31000/、マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2017/10/18/288/、CAMPFIREホームぺージ https://camp-fire.jp/projects/view/48223)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 阿佐海岸鉄道、車両不具合で当分の間運休(2024.10.07)
- 美祢線に快速バス(2024.10.06)
「関東・甲信越私鉄」カテゴリの記事
- ライトラインの西側延長、2030年が目標(2024.10.09)
- ライトライン、沿線のショッピングセンターとコラボの一日乗車券(2024.09.04)
- 銚子電鉄、南海2200系をもう1編成譲受(2024.08.28)
- 散髪のできる鉄道車両(2024.08.25)
- 長野電鉄、運転士不足で一部の特急を運休(2024.08.12)
Comments