広電、市内中心部のバスを180円均一に
広島の路面電車は市内均一料金(180円)ですが、バスは距離に応じて運賃が上がります。約2キロごとに運賃が上がり、市内中心部でも160~240円の幅があります。
ところが広電は、11月から市内中心部のバス運賃を路面電車と同じ180円均一にします(「PASPY」の場合は170円)。広島駅-紙屋町間のように20円値上げになるところもありますが、値下げになる区間も出ます。市内中心部のバスの利用者は年間348万人、バス利用者全体の1割弱を占めます。年間で1900万円の減収になりますが、鉄道とバスの運賃を合わせることによってわかりやすくし、公共交通機関の利用者を増やそうとしています。広島バス、広島交通など他社もこれに倣って変更します。また、将来的には、宇品、江波、観音などの均一区間から離れた三角州地域で運賃の見直しをすることも考えられています。
広電が行うのは運賃の統一だけではありません。2018年の春には新路線をつくることを検討しています。広島駅から八丁堀、紙屋町、白神社などを経て広島駅に戻る循環路線です。中心部にバスが集まる状況を是正する狙いがあります。ほかにも新路線の構想はあります。バス、電車どちらにも乗ることができる共通定期券をつくるという話もあります。
郊外については、乗り継ぎ拠点をつくり、中心部からの基幹路線は大型バス、乗り継ぎ拠点から先は中型や小型バスに分けることによって効率化を図ります。
もちろん、広島の公共交通は広電だけではありません。いろいろなバス会社がありますし、行政との協調も欠かせません。路線や運賃制度について広島市と協議を行います。他社との絡みでは、2018年春には1枚の「PASPY」で複数のバス会社の重複区間に乗ることができる共通定期券や、バスの乗継割引を導入します。
(追記)
広島駅発着の循環路線の名前が、「エキまちループ」に決まりました。2018年5月13日から運行を開始します。
(参考:日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXLASJB28H3F_Y7A920C1LC0000/、朝日新聞ホームぺージ http://www.asahi.com/articles/ASK9X5772K9XPITB010.html、タビリスホームページ http://tabiris.com/archives/hirosima180/、広島電鉄ホームぺージ http://www.hiroden.co.jp/topics/2018/0330-ekimachi.html)
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