千曲市内に新幹線駅を設置するのは困難とのこと
北陸新幹線上田-長野間の千曲市内に新幹線の駅を追加するという話があります。設置運動は約25年前から続いています。
千曲市内の新駅構想は、2022年度末完成予定の北陸新幹線敦賀開業に合わせて駅をつくるもので、候補地は2か所あります。3月にJR東日本長野支社に出した提案によれば、A案は五里ケ峯トンネル出入り口付近、B案は長野道更埴インター付近となっています。ところが10月20日にJR東日本長野支社で受け取った回答は厳しいものでした。技術的に難しいと判断されたのです。
それはなぜでしょうか? A案はカーブ区間にあるため線路が傾いています。そういうところに駅をつくって列車を停めると、傾きが大きくなるため乗降客が転倒する危険があるというのです(ただ、新幹線の場合、何らかの事情で駅以外のところにも停まることはゼロではないですから、転倒するほどの傾きは設定しないはずなのですが、真偽のほどはわかりません)。傾きを改善する方法もいくつかあるようですが、少なくとも250~350億円かかるようです。B案について言えば、駅の設置希望のある場所には新幹線の橋桁を吊るケーブルを支える塔があるためホームをつくることができず、その南側にしても勾配があるため駅をつくるには不適当です。
岡田千曲市長は今後、土木や鉄道などに関する複数の専門家に意見を聞くようですが、都市の規模や隣の駅との距離から、どうしても必要な駅というわけではありません。見直すことも必要なのかもしれません。
(参考:信毎web http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20171101/KT171031ATI090016000.php、http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20171205/KT171205ASI000006000.php)
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Comments
長野電鉄の屋代線が残っていれば駅の候補地は一カ所で決まってたのに…という話でもなさそうですが、屋代線との連携はほとんど考慮されなかったんでしょうか?
Posted by: 日置りん | 2017.11.04 09:10 AM
日置りんさん、こんにちは。
* 屋代線との連携はほとんど考慮されなかったんでしょうか?
需要が少なくて廃止されたほどなので、重要視する必要はないでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2017.11.04 04:16 PM