長崎駅前、再開発後も電停へは歩道で渡れず
長崎には路面電車があります。長崎新幹線が乗り入れる長崎駅から路面電車に乗ることができますが、新幹線駅に路面電車が乗り入れるわけではなく、国道上まで歩かされることは以前にも記事にしました。しかも、状況は悪くなるのです。
どういうことでしょうか? もともとの計画では、国道上に横断歩道をつくり、平面での移動ができるようになっていました。しかし、この案に長崎県警が反対したのです。駅前にある国道202号線は上下合わせて9車線と路面電車が走っていて、幅が約40メートルあります。長崎市によれば、この幅約40メートルの道路を安全にわたるには58秒を要するため、長崎県警が渋滞を恐れて横断歩道の設置に反対したのです。
このままでは長崎駅前で路面電車を乗り降りするためには、これまで通り陸橋を渡る必要があります。現状では停留所にはエレベータがなく、階段を上り下りしないといけないのです。車いすの人はこんな停留所は使えませんし、徒歩の人もこんな停留所では意味がありません。路面電車のいいところは道路と同じレベルで(階段の上り下りなしに)乗り降りできるところにありますから。
さすがに長崎市側もバリアフリーになっていないと話にならないと認識しているようで、エレベータだけは設置するようですが、新幹線を迎える駅の路面電車としては寂しい限りです。新幹線駅と路面電車の停留所の間を2階のデッキで結んでいるのならともかく、新幹線駅からいったん1階に降り、そこから結構歩かされ、しかも路面電車に乗るためにまた階段を上り下りする。とても長崎に来た人を迎える体制になっていないのです。再考を促したいところです。
(参考:西日本新聞ホームぺージ https://www.nishinippon.co.jp/nnp/nagasaki/article/370090/)
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