三江線、「青春18きっぷ」のない平日なのに廃止を惜しむファンで列車遅れる
2018年3月をもって全線が廃止になる三江線。廃止まで半年を切っていますので、廃止を惜しむ鉄道ファンが多く訪れています。9月に乗車した時もそうでしたし、さらに言えば2016年度の輸送密度にもその動きはすでに表れています。
その三江線ですが、廃止を惜しむファンで混雑しています。「青春18きっぷ」の使える期間や休日ではありません。ごく普通の平日なのに、混んでいるのです。JR西日本のホームページには「現在、三江線では、多くのお客様にご利用いただいており、列車によってはご乗車いただけない場合もございます。あらかじめご了承ください。」(JR西日本ホームページより引用)との記述がここ数日続いていますし、11月10日には、混雑のため、20~40分の遅延が発生しました。もともと三江線は、とくに有名なところはありませんが、全線にわたって紅葉を見ることができるため、この時期の利用は増えていたようです。さらに廃止が目前に迫っているので、旅行会社も三江線乗車を盛り込んだツアーをたくさん企画しています。ほぼ満席になるものがあるなど、好評のようです。
乗車できない危険性があるほど混むのなら、増結や増発をすればいいのかもしれません。しかし、廃止が目前の鉄道に投資をする必要はありません。ただこのままでは車両は足らないですし、交換できる駅は少なく、増発したくてもできません。三江線の本数は少なく、しかも日照時間の短い冬場では、全線景色を見ることのできる列車は三次10:02発ぐらいしかありません(廃止真際の3月になると、三次、江津の両端の駅を5時台に出る便でも全線で景色を見ることはできるでしょうが)。今から乗る人は祭りだと割り切り、非日常の三江線に乗らざるを得ないでしょう。
(追記1)
12月23日から、江津5:53発三次行き、三次10:02発石見川本行き、石見川本13:45発江津行きの3本において、3両編成での運転を始めました。2018年1月中旬までの予定です。
(追記2)
2018年3月は毎日、一部列車(江津5:53発三次行き、三次10:02発石見川本行き、石見川本13:45発江津行き)を3両で運転します。ホームが短い駅が多いため、最後尾の車両は扉が開きません。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/79010、JR西日本ホームぺージ http://trafficinfo.westjr.co.jp/chugoku_history_detail.html?id=00038651、railf.jp http://railf.jp/news/2017/12/24/202500.html、朝日新聞ホームぺージ https://www.asahi.com/articles/ASL315CQSL2XPTIB00N.html)
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