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鉄道総研、鹿の接触事故防止に鹿と犬の鳴き声利用

 環境省によれば、ここのところ、鹿が増えています。2013年度末のデータですが10年前の3倍になっています。これにより生息域も拡大し、鉄道車両との接触事故も増えています。鉄道会社は鹿との衝突を防ぐため、いろいろな方法で対策を行っています。

 そこで公益財団法人鉄道総合技術研究所(鉄道総研)は、列車から鹿の鳴き声と犬の鳴き声を組み合わせた音を鳴らすことによって、鹿との衝突を防ぐ方法を開発しました。

 なぜ鹿の鳴き声と犬の鳴き声を組み合わせるのでしょうか? 鹿はどうやら、犬を嫌うようです。そこで、鹿の警戒する声(「ピャッ」という甲高く規則的な音、仲間に危険を知らせるときに使います)を3秒鳴らした後に、犬の吠える声(長く不規則な「キャンキャン」という音)を20秒鳴らします。こうすることにより列車が接近する前に線路から鹿を遠ざけ、接触事故を減らします。鹿との接触事故が多い冬場の夕方から深夜にかけてこの音を鳴らしながら列車を走らせたところ、鹿の目撃回数が半分近くまで減ったようです。なお、この音は全線で鳴らすのではなく、沿線に騒音被害を与えず、かつ効果が大きい場所に限って鳴らします。地理情報システムを用いて選んでいます。

 今後は北海道、四国、九州の山間部等で実験を行うとともに自動的に鳴らす装置の開発に取り組み、2018年度中に実用化させます。
(参考:鉄道総合技術研究所ホームぺージ http://www.rtri.or.jp/press/2017/is5f1i0000003mq2-att/20171114_01.pdf)

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