JR九州、5年間減便ダイヤ改正をせず
ローカル線はともかく、新幹線や幹線の特急、大都市近郊の列車まで減便の嵐のJR九州の2018年3月ダイヤ改正は、私もそうですが、驚きをもって迎えられました。沿線自治体からの反発の声は強く、運行削減の中止を求める要望書が出たところもあります。
さて、このような減便のダイヤ改正は2019年以降も続くのでしょうか? どうやら、当分はこのような改正は行わないようです。長崎新幹線が開業する2023年までの5年間はしないようです。ダイヤ改正をすれば、どうしてもその作業に人手がとられます。次に輸送体系が大きく変わる長崎新幹線開業時まで大きな改正をしないことによって、その手間を省こうとしているのです。ちなみに、今回の改正では列車1本あたり20人に満たないものについてリストアップし、利用目的も調べたうえで削減を行ったようです。長崎新幹線のときもこれが基準になるのかもしれません。
さて、不採算路線の廃止についてですが、当面は行わないようです。九州北部豪雨で被災した日田彦山線についても、ある程度はお金を出して復旧させることを考えています。自民党がたとえ鉄道事業者全体としては黒字であっても、路線の収支が赤字であれば国が災害復旧費を補助することができる法案をつくっていることが背景にあり、JR九州はその活用も考えています。地元の大分県は並行する道路が幅が狭く、つづら折りであることから、バスの運行には適していないとして、鉄道での復旧を求めています。そのためには、地元の負担もせざるを得ないと考えています。ただ、日田彦山線の利用状況を見る限り、地元ローカル需要しかない路線をわざわざ鉄道で復旧させる必要がないというのが正直なところです。場合によっては、鉄道トンネルをバス用に転用してもよいのです。
(参考:日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24824210Z11C17A2LX0000/、タビリスホームぺージ http://tabiris.com/archives/jr-kyushu/、大分合同新聞ホームぺージ https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/12/05/JD0056408137)
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