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JR九州高速船、水戸岡デザインで新型高速船

 博多と釜山を結ぶ高速船「ビートル」。この高速船に新しいものができるようです。

 新しい船をつくるのは、オーストラリアのAUSTALという会社。54か国の100社に対し、300隻以上のアルミ船体の高速フェリーや商船を設計・製造してきたという実績があります。JR九州高速船とAUSTALは2017年12月8日、日韓航路をメインとする新型高速船の建造に向けて協議を始めることに合意し、「日韓航路向け三胴船に係る合意書」を締結しました。建造の予算は数十億円のようです。

 2020年夏にデビューする予定の新型高速船は、全長80メートル、総トン数2300トン。座席数は「ビートル」の約2.6倍の約500席です。所要時間は現行の3時間5分から伸びて3時間40分程度となりますが、水中翼船ではなく三胴船構造となっているため、「ビートル」とは違って、乗船中のシートベルト着用は必要ありません。船の中を歩くことができるため、売店や免税店の充実を図ります。展望デッキも設けます。また、水中翼船でなくなることにより、夜間の航行もできるようになります。ダイヤの制約がひとつ消えます。

 なお、この新型高速船のデザインを行うのは、JR九州らしく、水戸岡鋭治氏です。博多-釜山間は航空機との競争もあり、スピードでは負けてしまいます。そこで観光列車のように、乗ること自体を楽しむことができるようにしたのです。

(追記)
 新しい船の名前は、「クイーンビートル」といいます。現在運航している3隻の「ビートル」のうち、1隻を置き換えます。2020年7月就航予定です。

 なお、運賃は割引運賃を含めた現在の平均単価より1000円程度高くなるようです。
(参考:JR九州ホームぺージ http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/12/08/171208NewsRelease02.pdf、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20171209/k00/00m/020/127000c、日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24436860Y7A201C1LX0000/、朝日新聞ホームぺージ https://www.asahi.com/articles/ASL8W5KJKL8WTIPE01X.html)

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