「京王ライナー」は2月22日デビュー
京王は2月22日から、京王線及び井の頭線のダイヤ改正を行います。
今回のダイヤ改正のメインの話題と言えば、京王初の有料座席指定列車、「京王ライナー」。2017年9月にデビューした5000系車両(都営新宿線も走行可能です)を使い、夜間(平日は20~0時台、休日は17~21時台)に新宿から京王八王子や橋本に向けて、走ります(将来的には朝ラッシュ時の上りや休日の高尾山口方面への運行を検討します)。各方面に1時間に1本ずつ、1日合計して10本が走ります。ほかの列車からの振り替えではなく、純増です。新宿から京王八王子までは最速35分、新宿から京王多摩センターまでは最速24分です。
「京王ライナー」の停車駅は、京王八王子行きが府中、分倍河原、聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、北野の5駅に。橋本行きが京王永山、京王多摩センター、南大沢の3駅に停まります。都心に近い明大前、調布は通過し、郊外の特急停車駅に停まるのです。他社の同じような有料列車の事績を参考に、運行区間の半分である20キロを過ぎたところから停まるようにしたようです。以前の予想とは異なっています。座席指定料金は400円、ただし事前に座席指定券を買わずに乗車した場合は、車内で700円を支払わないといけません。300円も高いのなら、事前に新宿駅にある専用券売機(現金またはICカードで支払い、座席の指定はできません。自動的に割り振られます。当日の始発から発車1分前まで購入可能です)もしくは「京王チケットレスサービス」(クレジットカードで決済し、座席番号を選択することができます。当日の始発から発車15分前まで購入可能です)で買うインセンティブになります。しかも、満席時には着席できる保証はありません。なお、府中や京王永山以遠から乗車するときは、座席指定料金はかかりません。
唯一の乗車駅となる新宿では、1両に4か所ある扉のうち、両端の2か所のみが開きます。新宿に停まっている間は、音楽監督・指揮者の和田一樹氏の作曲したオリジナルBGMを車内で流します。座席指定券に書かれた座席に座っていれば、検札は省略されます。
「京王ライナー」以外の改正事項について触れますと、平日朝のラッシュ時前後には京王八王子、橋本、京王多摩センターから2本ずつ、合計6本の準特急を増発します(ほかの種別からの置き換えを含みます)。平日早朝に、京王多摩センター6:01発の急行本八幡行き(都営新宿線内は各駅停車)を増発します。平日の夕方以降は19本の特急を準特急に振り替えます。平日の深夜には都営新宿線から橋本への直通列車を3本増発します。平日のみですが、高尾山口への最終を8分遅らせ、新宿0:08発とします(特急京王八王子行き、北野で乗り換え)。井の頭線では吉祥寺0:20発の明大前行きを増発します(平日、休日とも)。この列車は終点明大前で、京王八王子行き最終列車(特急)等に乗り換えることができます。
(追記)
3月22日から、座席表からの指定はできないものの、発車1分前まで「京王チケットレスサービス」が使えるようになりました。
(参考:京王ホームぺージ https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2017/nr180124_keio-liner.pdf、https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2017/nr180124_timetable20180222.pdf、https://www.keio.co.jp/news/update/announce/nr180319v1234/index.html、朝日新聞ホームぺージ https://www.asahi.com/articles/ASL1S53YFL1SUTIL01Z.html、日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2608384024012018L83000/、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/79523/2)
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