阿佐海岸鉄道、JR四国のフリーきっぷのおかげで利用者15%増
半年以上前に明らかになった話ですが、備忘録を兼ねて書きます。
徳島県と高知県をまたぐ第三セクター鉄道、阿佐海岸鉄道の2016年度の利用者数が明らかになりました。2016年度の利用者数は2015年度に比べて15.3%増えて51162人でした。その増えた原因は、定期券を利用しない一般乗客の数。定期券での乗客は16.7%減って3900人になったのに対して、それ以外の一般乗客は19.1%増えて47262人になったのです。
このように一般乗客が増えたのは、利用促進策のおかげもありますが、目立つのはJR四国の関係するフリーきっぷ。JR四国の関係するフリーきっぷで、阿佐海岸鉄道が利用できるものについては、実際に利用したかどうかにかかわらず、発売実績に応じて利用者数にカウントされています。JR四国などと分配することから1枚当たりの収入は小さいものの、数が重なれば金額が大きくなります。特に売れ行きが良かったのは、外国人観光客用の「ALLSHIKOKU Rail Pass」。JR四国など四国のすべての鉄道会社が連携しているきっぷで、毎年発売枚数が増え続けています。
(追記)
2017年度の予土線の輸送密度は340人ですが、フリーきっぷの影響を除いた数字だと、輸送密度は206人にまで減ります。
(参考:日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXLZO17632800T10C17A6LA0000/、阿佐海岸鉄道ホームぺージ http://www.asatetu.com/pdf/H28_jh.pdf、JR四国ホームぺージ http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2018%2005%2008%2001.pdf)
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