名古屋市の「敬老パス」、名鉄上飯田-味鋺間でも利用可能に&年間100万円超の利用者も
名古屋市の65歳以上の高齢者ならタダ同然で名古屋市交通局の地下鉄やバス、ガイドウェイバス、あおなみ線に乗ることができる、「敬老パス」。これまで名古屋市内でもJRや名鉄では使えませんでしたが、ただ一区間だけとはいえ、使えるようになるようです。
それは、名鉄小牧線の上飯田-味鋺間。この区間は名鉄の路線なのですが、実は名古屋市などが出資する第三セクターが建設しているのです。平安通と上飯田を結ぶ鉄道をつくったときに、上飯田-味鋺間も大幅な改良が必要となり、第三セクターが整備することになったのです。このひと駅間で「敬老パス」が使えるようになることにより、年間1700万円程度の経費が増えるようです。なお、「敬老パス」をJRや名鉄などでも使えるようにするためには、年間約8.7億円かかるようです。
話は変わりますが、「敬老パス」のICカード化によって、ひとりひとりの利用度合いが把握できるようになりました。中には、信じられないぐらい「敬老パス」を使いまくっている人もいます。名古屋市が2017年3月から8月までのデータを集計したところ、50万円以上使っている人が2人いました。年間にすると100万円ペースで、利用回数は2400回に上っている人もいました。1日当たりにすると13回、どう考えても怪しい数字です。不正使用は取り締まるとともに、「敬老パス」に利用限度額を設定することを考えるのが良いでしょう。
(追記)
名鉄上飯田-味鋺間の「敬老パス」等での利用は、2018年10月1日からできるようになりました。いったんはチャージされた「敬老パス」等で支払い、後日運賃相当額を指定された口座に振り込むというかたちを取ります。
この区間を利用するためには、事前に所定の申請が必要です(申請は2018年7月2日からできます)。なお、利用ができるのは、味鋺で乗降し、かつ上飯田を経由する人のみです。味鋺で乗降せずに通過したり、味鋺から小牧方面に行ったりした場合は適用されません。
(参考:東海テレビNEWS http://tokai-tv.com/tokainews/article.php?i=42610&date=20171227、毎日jp https://mainichi.jp/articles/20180105/k00/00e/040/177000c、「広報なごや」2018年7月号)
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