沖縄鉄軌道は北谷、沖縄経由
沖縄には県庁所在地の那覇と、北部の主要都市名護とを1時間で結ぶ鉄軌道を導入するという構想があります。沖縄鉄軌道構想です。
この沖縄鉄軌道の大まかなルートは7案ありますが、沖縄県の設置した、有識者による沖縄鉄軌道計画検討委員会の第8回会合(2018年1月18日)において、1つに絞られました。絞られた案は、北谷町などを経由する、「C派生案」というもの。
それでは、「C派生案」とはどういうものでしょうか? 那覇、浦添、宜野湾、北谷、沖縄、うるま、恩納、名護の8市町村を通ります。この案が公共交通への転換量や便益が最も高いもので(1日7.7万人が利用すると見られています)、開業して1年で黒字になり、30~40年で累積収支も黒字に転換することができます。那覇-宜野湾間は国道330号を通り(国道58号を経由する案もありますが、この場合は国道330号経由の場合よりも収支はよくありません)、南部は地下トンネル主体、北部は山岳トンネルと高架で対応します。事業費は6100億円。建設期間は15年です。国や沖縄県が整備する、上下分離方式を話の前提としています。鉄道事業者が建設も運営も行うと、借入金の利子や減価償却の大きさから、採算が成り立たないのです。
この「C派生案」については3月下旬以降、沖縄県の計画案として最終決定する見通しで、2018年度から国と実現に向けて本格的な交渉に入ります。
(参考:沖縄タイムスホームぺージ http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/197263、琉球新報ホームぺージ https://ryukyushimpo.jp/news/entry-649148.html、https://ryukyushimpo.jp/news/entry-545937.html)
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