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北海道新幹線札幌駅に「修正東側案」

 少し前にも北海道新幹線札幌駅の場所についての記事を書いたところですが、JR北海道はまた新しい案を提示しました。

 9日に札幌市内で開かれた会議に出席したのは、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構、JR北海道、国、北海道、札幌市です。その席上、JR北海道が提示したのは、「修正東側案」というもの。創成川通にまたがるので、少し前にあった「大東案」と言われるものです。

 それでは、「修正東側案」とはどういうものでしょうか? 札幌駅の東側に、在来線ホームと重ならないように2面2線のホームをつくります。島式の「現駅案」とは異なります。新幹線ホームは2階にあり、3階に乗り換え用のコンコースをつくります(1階には外と行き来できる、新幹線用の改札が設けられます。3階に上がれば、外から在来線に行くこともできます)。コンコースを介して、在来線のホームに行くことができます。ただ、駅の東側にできるため、在来線ホームへの距離は長くなります。「現駅案」では新幹線ホームの中央から在来線5、6番ホーム中央までの移動距離は約80メートルで済みますが、「修正東側案」では新幹線ホームの中央から在来線5、6番ホーム中央までの移動距離は約210メートルにもなります。新幹線ホームの東端だと、さらに長くなります。地下鉄も南北線に乗り換えるのならば、長くなります。

 ただ、「修正東側案」にはメリットもあります。ホームの幅が広いのです。「現駅案」の1面2線の島式ホームは、最も広いところでも10メートルですが、「修正東側案」の到着ホームの幅は最大12.4メートル(西の端は9.4メートル、東の端は4.4メートル)、出発ホームの幅は8.4メートルと広くなっています。今後のことを考えて、利用客の増加にも対応できるとしています。このことから、JR北海道は「修正東側案」を採ることによるコスト上昇分(「現駅案」約570億円、「修正東側案」約625億円)を負担してでも、「修正東側案」を採用してもらいたいとのことです。

 「現駅案」についても改善がなされています。これまで「エアポート」の増発に対応しにくいという指摘がありましたが、信号設備の追加や発寒中央への待避線設置によって、1日26本増発しても、そのほかの在来線列車への影響は最小限に抑えられるようです。

 今後は、工費が多額である「東側案」(約940億円)と「地下案」(約1600億円)を除外して、「現駅案」と「修正東側案」の2つから選ぶことになりますが、いつになったら決まるのでしょうか? 一応、3月末までに決めることになっていますが、まだまだ迷走しそうです。
(参考:毎日jp https://mainichi.jp/articles/20180210/k00/00m/040/170000c、北海道新聞ホームぺージ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/163283/、https://www.hokkaido-np.co.jp/article/164777、建設通信新聞ホームぺージ https://www.kensetsunews.com/archives/157838)

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