南海、9000系リニューアル案を4つ提案、みんなの意見で決定
南海は、車内の快適性を高め、ブランドイメージを高めることを目的に、車両づくりをみんなと一緒に考える、「NANKAI マイトレイン」を実施しています。
この「NANKAI マイトレイン」プロジェクトは、4種類の内装デザイン案から、みんなの意見を参考にして、南海本線や空港線などに使われる9000系車両(4両1編成)を更新するというものです。4種類の内装デザイン案は、和歌山大学の空間デザイン研究室の川角講師の監修のもと、鉄道部門だけではなく社内のいろいろな部署の人が集まって決めたものです。
それでは、4種類の内装デザインとはどういうものでしょうか? まず、A案のコンセプトは「快適で、フレンドリー」。南海に親しみを感じてもらうように、陽気で、遊び心のある車両を目指しています。みさき公園をイメージしたアニマル柄のアクセントもあります。B案のコンセプトは「ストレスフリー」。爽やかなグリーンを基調とした、清潔で快適な空間にしています。C案のコンセプトは「わが家のリビングにいるような」。通勤時間を快適に過ごしてもらうように、リビングをイメージしています。D案のコンセプトは「健康/スマート」。都会的でスマートなデザインを追求するとともに、長期的なトレンドである健康を意識して、グリーンを入れています。
なお、今回の更新内容は、内装デザインのほか、座席シートの座り心地や吊革の形状・高さなどについてもアンケートを行います。既に終わりましたが2月1日から3日の3日間、なんばCITY本館地下1階のガレリアコートで、体験イベントを行います。内装デザイン案を展示し、3種類の座席サンプルで座り心地の体験をしてもらいます。吊革については3種類の高さ、5種類の色、2種類の形状を用意して、いろいろ体験してもらいます。最終的にはアンケートに回答してもらいます。内装デザインについての投票結果(WEBでの投票受付は2月4日から15日まで)のほか、アンケートの記述内容やイベント時の反応などを参考にして、社内で検討のうえ更新内容を決定します。客室内の床、壁、カーテンなどの内装全般について、2019年春に完成する予定です。
(追記)
アンケートの結果、内装デザインはC案が選ばれました。そのほかにも、吊革の形状、高さ、色、そして座席の柔らかさについても決まりました。床はフローリングになっています。
車体の帯はプロジェクトのイメージカラーのオレンジになり、約1年間運転する予定です。
(参考:南海ホームぺージ http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/180125.pdf、http://ai-nankai.com/mytrain2/、「鉄道ジャーナル」2019年7月号 鉄道ジャーナル社)
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