北陸新幹線の定期券利用客が増えている
北陸新幹線が金沢まで開業して、間もなく3年になります。ビジネスや観光だけでなく、日常の足としても使われているようです。
というのも、通勤、通学定期の発売枚数が増えているのです。2017年度の富山県内3駅(黒部宇奈月温泉、富山、新高岡)の1日当たり定期券利用者数は1090人(11月までの数字)、2015年度は約830人、2016年度は約1000人でしたので、順調に増えています。単純には比較することができないのですが、在来線時代の2014年度は200人弱でしたので、5倍以上に増えています。区間別では、富山-金沢間が730人と最も多く(前年度同期比90人増)、その次が新高岡-金沢間の160人です(前年度同期比30人増)です。定期券代は富山-金沢間の1か月でも通勤63230円、通学49300円と結構しますが、新幹線によるスピードアップでそれほど時間がかからず(以前なら単身赴任や下宿をせざるを得なかった距離でも、新幹線なら通うことができます)、アパートを借りるよりかは安いので、利用者が増えているのでしょう。
金銭的な問題をカバーするため、自治体等が補助を出しています。富山市は通学のみ月2万円を補助しています。高岡市は通学については月1万円、通勤は高岡市や高岡商工会議所などでつくる「新幹線まちづくり推進高岡市民会議」という団体が月1万円出しています。黒部市は通学が月2万円で、通勤にも月1.5万円を出しています。いずれも在来線時代にはなかった制度で、若い人の県外流出防止や、駅の利用と定住を促すために設定されたものです。これも新幹線での定期券利用客が増える原因となっています。
(参考:Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180103-00093552-kitanihon-l16)
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