阪急もついに「ICOCA」採用
「ICOCA」を採用する関西私鉄が相次ぐ中でも拒否し続け(連絡定期券だけは受け入れていましたが)、「スルッとKANSAI」がなくなってからも独自のプリペイドカードカードを発行していた阪急等ですが、ついに陥落することになりました。阪急、阪神、能勢電鉄、北大阪急行においても、2019年春から「ICOCA」、「ICOCA定期券」を発売するのです。ICカードを普及させるには、新たにクレジットカードをつくらないといけない「PiTaPa」ではなく、駅で簡単に買うことができる「ICOCA」が必要だということにようやく気付いたのでしょう。メンツにこだわっていてはいけなかったのです。
これにより2017年4月に発売を始めた「阪急 阪神 能勢 北急レールウェイカード」は「ICOCA」によって役割を終えたと判断され(阪急等が「ICOCA」を導入しなかった理由は何だったのでしょうか?)、2019年春に発売を終了します。2019年秋には自動改札で利用できなくなります。「スルッとKANSAI」時代からある「ラガールカード」、「らくやんカード」、「パストラルカード」、「レジオンカード」は2月1日から払い戻しを開始していますが、「阪急 阪神 能勢 北急レールウェイカード」も2019年秋から払い戻しを開始します。
阪急等が「ICOCA」を導入することによって、遅れていた関西でもICカード化が進むことでしょう。後は「PiTaPa」に魅力的な割引ができるかどうかが重要です。駅前の金券ショップや自販機がなくても、安い切符を手に入れることができるようにしなければなりません。
(追記)
阪急等での「ICOCA」、「ICOCA定期券」の発売開始日が2019年3月1日に決まりました。また、「阪急 阪神 能勢 北急レールウェイカード」は2019年2月28日に発売を終了し、「ラガールカード」等も含めて改札機での使用も2019年9月30日に終了します(払い戻しは2019年10月1日から5年間の予定です。また、2019年10月1日以降も券売機や精算機での使用はできます)。
(参考:阪急阪神ホールディングスホームぺージ http://www.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/news/5840.pdf、http://www.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/news/5841.pdf、阪急ホームページ http://www.hankyu.co.jp/files/upload/pdf/190124_ICOCA.pdf、http://www.hankyu.co.jp/files/upload/pdf/190124_RC.pdf)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
「JR西日本」カテゴリの記事
- 万博の自動運転バスに乗ってきました(2)(2025.05.20)
- 万博の自動運転バスに乗ってきました(0)(2025.05.18)
- 加古川線が観光路線になる?(2025.05.23)
「阪急」カテゴリの記事
- JR西日本にも阪急にも乗ることができるフリー切符(2025.04.12)
- 3月25日から「PRiVACE」の運行本数増加(2025.03.20)
- 阪急神戸線に快速登場(2025.01.03)
- 「トムとジェリー」で阪急はバスも含めて一日乗り放題(2024.08.11)
- 「PRiVACE」に子供用椅子(2024.05.29)
「阪神」カテゴリの記事
- 阪神に座席指定サービス付きの3000系(2025.03.11)
- 阪神、8000系を「赤胴車」に戻す(2025.03.27)
- 「青胴車」は2月引退(2025.01.04)
- 阪神、快速急行を1時間3本に戻す(2025.01.04)
- 「スルッとKANSAI」から「スルッとQRtto」へ(2024.01.02)
「関西私鉄」カテゴリの記事
- 嵯峨野観光鉄道に新しいトロッコ列車(2025.04.19)
- 平日朝ラッシュ時を除いて、谷上での乗り換えを同じホームで(2025.03.09)
- 交通系ICカードを導入するだけで売上増、「鉄道ジャーナル」休刊(2025.01.22)
- 「タンゴエクスプローラー」のお別れイベントは6月に(2025.02.16)
- 激安フリー切符で近江鉄道旅(2)(2025.01.21)
Comments