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中央線E233系にトイレ設置

 中央線の快速列車にグリーン車を設置する話は以前に書きましたが、バリアフリー等ほかの施策との工程調整や関係箇所との協議などの都合から、延期されていました。そのグリーン車の計画ですが、再び前に進むことになったのです。

 グリーン車サービスの開始時期は2023年度末となります。2階建てのグリーン車(各90席)を116両製造し、58編成に2両ずつ挟みます。東京寄りの4、5両目です。グリーン車運行区間(東京-大月・青梅間)の全44駅及び車両基地において、駅の改良工事や線路改良、信号改良工事等を行います。東京寄り4両目にはトイレがつくので、車両基地等においても改修工事を行います。費用は地上設備650億円、車両250億円の合わせて900億円を見込んでいます。青梅駅での新ホーム建設工事も再開され、2022年度中に現在の島式1面2線から島式2面3線になります。

 その中央線のグリーン車ですが、ほかの路線のグリーン車とは違う特徴があります。東京駅における短時間での折り返しや、各駅でのスムーズな乗降を可能とするために、グリーン車のドアを片引きドアではなく両引きドアに変更します。出入り口の幅が810ミリから1300ミリに拡大します。

 新しいニュースも入ってきました。普通車にもトイレが設置されるのです。中央線(オレンジの帯のE233系)及び中央線と直通運転を行う青梅線の全ての列車において、トイレが設置されます。車椅子対応のものです。車両改造工事を行い、東京寄り6両目に設置されます。中央線のE233系の中には、10両固定編成(グリーン車を追加して12両編成となります)のほかに、6両と4両に分割することのできるもの(こちらはグリーン車追加によって、8両と4両になります)もありますが、4両のほうにはトイレはありません。そういう意味では不完全ですが(グリーン車の向こうの東京寄り1~3両目もトイレは使えません)、通勤電車にトイレがつくのは阪和線同様、意外です。2018年度以降工事を行い、2023年度に完了します。トイレがついた列車は、2019年度末以降にトイレが使えます。

(追加)
 トイレの付いた車両は2019年5月27日から走り始めますが、実際にトイレが使えるのは、車両基地等の改修が完了する2019年度末からの予定です。
(参考:JR東日本ホームぺージ http://www.jreast.co.jp/press/2018/20180402.pdf、JR東日本八王子支社ホームページ https://www.jreast.co.jp/hachioji/info/20190510/20190510_info001.pdf、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/economy/20180405-OYT1T50024.html、日刊建設工業新聞ホームぺージ http://www.decn.co.jp/?p=98750)

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