JTBが沖縄で高速バスに参入
沖縄本島北部の人気観光施設、美ら海水族館。那覇空港からは直行する高速バスがありますが、リゾートホテルがたくさんあって、多くの観光客が泊まる恩納村からは直通便がありません。どうしても不慣れな土地であっても、レンタカーに頼ってしまいます。これを解決するため、JTB沖縄と北部観光バス(本社:名護市)は共同で高速バスを走らせることになりました。「沖縄エアポートシャトル」という名前で、5月23日から運行を開始します。JTBグループが日本国内で路線バス事業を行うのは、これが初めてです。
実際に高速バスを走らせるのは、JTB沖縄と北部観光バスが5000万円ずつ出して3月に設立したばかりの、沖縄エアポートシャトル有限責任事業組合。那覇空港と海洋博記念公園間を2時間半で結び、那覇-恩納間では高速道路を使います(この区間はノンストップです)。恩納村付近のリゾートでは、ナビービーチ前とかりゆしビーチ前に停まります。バスの到着時間に合わせて近隣のホテルから送迎バスも走ります。1時間に1本程度、1日25本走り、運賃は最大でも2000円です。初年度は7万人の利用を見込んでいます。
この路線で重視しているのは、外国人への対応。無線LANに対応していて、モニターやアナウンスでは、英語、中国語、韓国語も対応します。運賃の支払方法についても、7月には中国で使われている電子マネーに対応します。
先ほども書いたように、鉄道が那覇市内のモノレールしかない沖縄では、観光客もレンタカーに頼ります。観光客の約6割がレンタカーに頼っています。ただ、これでは自国の免許証ではレンタカーを運転することができない外国人、免許を持たない若者、自家用車がないため運転に自信がないペーパードライバーは困ります。こういう人たちに適切な交通手段を提供するのが目的なのです。
(参考:琉球新報ホームぺージ https://ryukyushimpo.jp/news/entry-703452.html、https://ryukyushimpo.jp/news/entry-702230.html、日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29592790Z10C18A4LX0000/、沖縄タイムスホームぺージ http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/237842)
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