JR東日本、これから製造する車両全てに防犯カメラを設置
鉄道車両に車内での犯罪防止のために防犯カメラを設置する動きがあります。JR東日本も山手線の新型車両、E235系に防犯カメラを設置していますが(1両に4か所設置します)、その動きを加速させます。2018年度以降、新たに製造する新幹線、在来線のすべての旅客車両に防犯カメラを設置するのです。防犯カメラの設置費用は10両あたり約5000万円です。通勤車両の場合は1両に4か所、特急の場合は客室に2か所防犯カメラを設置しますが、地方の路線では2か所に減らすことも考えています。防犯カメラの映像は関係する法令や社内規定等に基づき厳正に取り扱い、社員等に徹底します。また、防犯カメラを設置する車両には、防犯カメラが作動していることを表示するステッカーを掲出して乗客に知らせます。
そして、既存の車両にも、一部は改造により防犯カメラを設置します。「成田エクスプレス」のE259系(全132両)は2019年度春以降、順次設置する予定です。中央線のE353系(投入済みは87両)は2018年度冬以降、順次設置する予定です。常磐線のE657系(全170両)は2018年度冬以降、順次設置する予定です。E259系、E353系、E657系はすでにデッキごとに2か所、防犯カメラを設置していますが(E259系はこれに加えて荷物スペースにも1か所設置)、それに加えて客室にも1両につき2か所、防犯カメラを設置します。既存の車両への改造費用は合計約16億円です。
(追記)
JR東日本は7月3日、防犯カメラを設置する車両を追加することを発表しました。209系、E231系、E233系等の首都圏の通勤車両、E651系、E257系、E2系等が対象で、首都圏を走るすべての在来線車両に防犯カメラが付きます。在来線車両(約8300両)は2018年夏以降、新幹線車両(約200両)は2018年冬以降に追加設置されます。また、首都圏を走行する既存の在来線車両のうち、約2500両について、乗務員室防犯カメラを設置します。なお、通勤車両に設置される防犯カメラとは、LED蛍光灯にカメラを取り付けたものです。
(参考:JR東日本ホームぺージ http://www.jreast.co.jp/press/2018/20180403.pdf、http://www.jreast.co.jp/press/2018/20180703.pdf、日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28942840T00C18A4TJ1000/、https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3258716004072018CC1000/、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000299/20180403-OYT1T50089.html)
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