印西市、北総鉄道に値下げを要求
北総鉄道は千葉ニュータウン内を走る鉄道。運賃が高いことで有名で、住民が主体となってバスを走らせるなどの動きがあります。
それでは、なぜ北総鉄道は運賃が高いのでしょうか? その原因の一つとして、北総鉄道が貸主の千葉ニュータウン鉄道に払っている線路使用料が高い、ということが挙げられます。年間約25.3億円を払っています。
しかも、この話には続きがあります。北総鉄道は京成の子会社(京成が半分余りの株を持ちます)であり、千葉ニュータウン鉄道に至っては、京成の完全子会社です。完全な親子関係ではないものの、グループの中のやり取りです。また、京成も千葉ニュータウン鉄道に線路使用料を払っています。「スカイライナー」や「アクセス特急」が走っているためです。しかし、その金額は年間約3.8億円。北総鉄道の15%に過ぎません。京成の列車の年間走行距離が北総鉄道の8割程度ということを考慮に入れても、その差は大きく、説明することは難しいです。
沿線自治体が怒るのはもっともなことです。2月のことですが、印西市は北総鉄道、千葉ニュータウン鉄道、京成に対して、北総鉄道が千葉ニュータウン鉄道に対して支払っている線路使用料を見直し、運賃の大幅引き下げを求める要求書を送付しました。印西市は2017年6月にも北総鉄道の株主総会で同じような要求をしましたが、そのときは北総鉄道の有利子負債が多額で、千葉ニュータウン鉄道の累積赤字も多額であることを理由に、否定的な見解で終わりました。
ところで、10年に一度の線路使用料の改定時期はこの3月でした。どのようにまとまったのでしょうか?
(参考:千葉日報ウェブ https://www.chibanippo.co.jp/news/local/478325、東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/articles/-/210496)
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