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留萌線、朝通学時間帯にバス

 留萌線は利用者が少なく、単独で維持困難な路線に位置付けられています。その留萌線で、6月からJR北海道自らがバスを走らる予定です。バスを走らせるのは、深川-石狩沼田間。朝の通学時間帯に、石狩沼田から深川へ走らせます。通学時間帯の列車を分析すると、留萌からの利用が少なく、石狩沼田や秩父別からの利用が多いからです。定期券利用客で見るとさらに明らかで、北秩父別-石狩沼田間の1日当たり定期客は134人であるのに対し、石狩沼田-真布間は15人しかいません。

 なぜ、鉄道があるのにバスを走らせるのでしょうか? 函館線との接続が良くないからです。留萌線の2番列車が深川に到着するのは7:49。しかし、滝川への通学列車は7:41に出るのです。せっかく3月のダイヤ改正で江部乙始発から深川始発にしたのですが、留萌線沿線の生徒にとってはメリットはありません。留萌線沿線の生徒は1本早い深川6:44着の列車を利用しています。

 このJR北海道の方針に対し地元は、通学時間帯の改善が図られることを評価する声もありますが、鉄道が廃線になる動きにつながることを警戒する声もあります。しかし、留萌線の需要が鉄道を維持するほどのものではないことは明らかです。バスなら深川-石狩沼田間を需要に応じて増やすこともできます。地元がお金を出して第三セクターとして維持するならともかく、そうでない限りはバス転換を受け入れ、その中でバスの充実を図るほうが賢明でしょう。

(追記1)
 JR北海道は6月18日から12月25日までの間(休日や夏休み期間は除きます)、石狩沼田発深川行きのバスを走らせます。石狩沼田駅前7:00発、途中秩父別駅前に停まり、深川駅前に7:35に着きます。バスが遅れない限り、深川7:41発の函館線の列車(岩見沢行き)に間に合います。

 このバス、だれでも乗ることができるわけではありません。留萌線深川-秩父別・石狩沼田間を含む定期券を持っている人のみが乗車できます。

(追記2)
 石狩沼田発秩父別経由深川行きのバスは、2019年1月15日から休日や学校の長期休暇中を除いて当分の間、運行します。発車時間は冬のため10分繰り上がります。
(参考:北海道新聞ホームぺージ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/188413、JR北海道ホームぺージ https://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/03.pdf、http://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20180614_KO_RumoisenBus.pdf、https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20190111_KO_Ishikarinumata%20Chippubetu%20Bus.pdf)

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