万葉線、値上げか?
高岡市と射水市にまたがって走る路面電車、万葉線。その2018年3月期の決算内容が明らかになりました。
2018年3月期の営業収益は対前年度比3%増の1.93億円。定期券購入を増やすために営業を強化したおかげで、利用者は前年度より4万人増えて119万人となりました。3年ぶりの増加です。しかし、車両の修繕費や除雪費用が大きく膨らみ(修繕費は前年度より2300万円ほど増えて、約6300万円。「アイトラム」のモーターの修繕費用1000万円が大きかったようです。除雪費用は前年度より1500万円ほど増えて、約1600万円でした)、経常損失は1.29億円、最終損益は2900万円の赤字でした。経常損益、最終損益は2002年に第三セクターになってから最大の赤字幅となっています。
2019年3月期以降も改善の見込みはありません。老朽化による車両等の修繕費がかさむと予想されています。また、赤字を埋めるために高岡市や射水市からもらっている補助金が増えているため、万葉線の値上げを検討しているようです。万葉線は2014年の消費税増税にも値上げしましたが、そのときは定期券を値上げしただけで、運賃や回数券は据え置いたのです。
(追記1)
7月20日のことですが、万葉線は北陸信越運輸局に対して、運賃の値上げを申請しました。実施予定日は10月2日で、現行150~350円のところ、200~400円となります。200円のまま据え置く一部を除いて、50円ずつ上がるのです。
なお、当面考えているサービス向上策として、金曜日などに深夜便の運行を行うことも考えています。高岡駅23:55発で、原則金曜日だけとはいえ、現行より55分遅くなります。旧型の7000型2両も冷房化を行います。
(追記2)
金曜(祝日を除きます)深夜の臨時便は、10月から運転されます。「金曜シンデレラ便」という名前で、高岡駅24:00発の中新湊行きです。
(参考:チューリップテレビホームぺージ http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20180605151827、中日新聞ホームぺージ http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20180606/CK2018060602000047.html、万葉線ホームぺージ http://www.manyosen.co.jp/news/img/unchinkaitei30.7.20.pdf、http://www.manyosen.co.jp/news/img/sinyabin.pdf)
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