京成高速バス、2階建て車両を導入
路線バスの世界ではバリアフリー対応のものをよく見かけますが、高速バスでは珍しいのが現状です。
しかし、高速バスだからと言ってバリアフリーから逃れられるわけではありません。難しいとはいえ、何らかの対応が求められます。京成バスは、2017年12月16日からリフト付き高速バスの実証実験を有楽町(東京駅鍛冶橋駐車場)-成田空港(第2ターミナル)間で行ってきました(その前に京成バスは2016年8月から、海浜幕張駅・幕張メッセ-成田空港間でリフト付き高速バスの実証実験を行ってきましたが、利用が伸びずに2017年11月で終了してしまいました)。近くに「東京シャトル」があるにもかかわらず新路線をつくったのは、東京側のターミナルが東京駅では乗り降りしにくいからでしょうか? 鍛冶橋駐車場は旧ツアーバス系の高速バスがよく利用するバスターミナルです。1日上下合わせて21便のうち、12便がリフト付き高速バスです。
しかし、リフト付き高速バスには欠点があります。車椅子の人が乗車するには15~20分かかりますし、車椅子スペースを使えば、定員が34人に減ってしまいます。その問題を解決するため京成バスは、京成バスとしては初めてとなる2階建てバス1両を導入し、3月29日から「有楽町シャトル」に投入しました。リフト付き高速バスと合わせてバリアフリー対応のものが合わせて3両となります。バリアフリー対応の車両は、1日21便中、16便にもなります。
2階建てバスでの車椅子での乗降方法は次の通りです。路線バスと同じように、乗車口に可搬式スロープ板を渡して1階にある車椅子スペースに座らせます。3分程度で乗降可能となります。また定員も通常の高速バスと同等の53人(乗務員は除きます。なお、1階の席は車椅子の人とその介助者用の2席のみです)が乗ることができ、定員の問題も解決しました。
(追記)
しかしその「有楽町シャトル」ですが、利用者が少なかったようで、2019年2月4日から上下合わせて10便に減便になりました。
(参考:京成ホームぺージ http://www.keisei.co.jp/information/files/info/20180315_171921232217.pdf、成田空港ホームぺージ https://www.narita-airport.jp/jp/whats_new/yuurakucyou_bus、日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24649340U7A211C1L71000/、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/80080、Traicy https://www.traicy.com/20190131-yurakuchoshuttle)
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