無線式ATCは和歌山線橋本-和歌山間に
旧型の105系に代わって227系が投入される和歌山線に、新たな技術を導入する話があります。
それは、以前にも紹介した、無線式ATC。橋本-和歌山間に導入します。JR西日本の在来線では初めてのATC導入となります。無線式ATCは、列車の位置を連続的な無線通信によって把握し、前方にある列車の位置から後方の列車がブレーキをかけるべきかどうかを決め、列車間の安全な間隔を確保するというシステムです。この無線式ATCの導入により、異常が発生し急に速度規制をかけないといけない場合でも、無線で列車に情報を伝え、ブレーキを自動でかけることができます。これまでのATSとは違って、地上子のあるところ以外でも情報を伝えることができます。また、地上子やケーブル、信号機の設備が要らなくなるので(ATSでは信号の情報を後方の列車に伝えるために、地上子やケーブルが要ります)、地上の設備がシンプルになります。メンテナンスもしやすくなります。線路の保守費用も1割から3割、減らすことができます。
無線式ATCは、2023年の春に一部列車に対して導入し、2024年春には和歌山線用227系全列車に対して導入を完了する予定です。
(参考:JR西日本ホームぺージ https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/05/page_12408.html、https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/05/page_12413.html、和歌山放送ホームぺージ https://wbs.co.jp/news/2018/05/27/118994.html)
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