JR九州、一部区間の指定席の開放を廃止していた
長崎線の特急では2001年から、一部区間に限り、指定席の空席に座ることができるサービスを行っていました。上りは佐賀→博多間で、下りは諫早→長崎間で、指定席特急券がなくても空席には座ることができました。この短い区間で指定席を買う人は少なく、反対に自由席は混雑するからです。
ところが、この3月のダイヤ改正から、長崎線の佐賀→博多間などで行ってきた指定席の開放を廃止していました。かつては鹿児島線の小倉→博多間でも行っていましたが、それも数年前に廃止され、JR九州の中ではそのような指定席の開放は全廃されたのです。
なぜ、このような指定席の開放を廃止したのでしょうか? JR九州の説明では、割安なインターネット予約が普及したことなどを理由に挙げています。ただ、割安なインターネット予約が普及した、というよりも、駅の「みどりの窓口」ではなく、インターネットでの購入を増やしたい、というほうが正直なところかもしれません。駅で売っている(金券ショップでばら売りされやすい)回数券を縮小し、インターネットでの予約を勧めています。近距離の博多-佐賀間でも、インターネットなら指定席でたったの1130円です。「2枚きっぷ」の1枚あたりと同じ値段で、指定席に座ることができるのです。また、これまで、指定席エリアに自由席客が乗り込むという問題がありました。指定席の開放を廃止することによって、そういうものを是正する効果もあるのです。
さらに言えば、混雑する時間帯では、自由席を増やしています。そういう面では配慮されていて、これまでこの特典を活用して指定席に座っていた人には不満の残る話かもしれませんが、悪い話ばかりではないのです。
(参考:佐賀新聞ホームぺージ http://www.saga-s.co.jp/articles/-/208109)
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