長崎新幹線、佐賀県の負担軽減策を検討へ
フリーゲージトレインを導入することができない以上、長崎新幹線にフル規格を導入するのが一番望ましいのは明らかですが、問題は建設区間の佐賀県にメリットがないということ。整備新幹線のルールから言えば建設区間のある佐賀県が負担をしなければなりませんが、佐賀県は九州一の大都会、福岡に近いがためにフル規格新幹線のメリットは小さいというのです(もっとも、佐賀県の考えには、関西方面からの客を呼ぶという発想がありません)。
8日のことですが、与党の検討委員会は、長崎県とJR九州に対して、佐賀県に対する負担軽減策を検討するように指示しました。フル規格の場合に加えて、ミニ新幹線の場合でも軽減策を考えます。
それでは、負担軽減策というのはどういうものでしょうか? 整備新幹線の事業費は国と地方が2:1の割合で負担します。そして、地方の負担は県内を走る路線の長さで決まります。長崎新幹線の場合は新鳥栖-武雄温泉間が建設区間のため、佐賀県が地方分のすべてを負担することになります。今回考えられている負担軽減策もこの基本方針は変わりませんが、佐賀、長崎の両県が共通して負担する経費があり、それについては配分を見直して佐賀県の負担を減らします。JR九州は貸付料を増やすというかたちで負担します。7月には一定の結論を出すようです。
ともかく、話がまとまり、フル規格新幹線に向けて前進することを望みます。
(参考:西日本新聞ホームぺージ https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/422955/、長崎新聞ホームぺージ https://this.kiji.is/377975072461735009)
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