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運輸安全委員会、枕木をコンクリート製にすることを提言

 2016年10月から2017年5月までの8か月間で、4回もの脱線事故が起きました。西濃鉄道、紀州鉄道、熊本電気鉄道、わたらせ渓谷鐵道の4社で起きた脱線事故なのですが、これらに共通するのは枕木が木製であること。枕木が腐食したり割れたりすれば、釘でレールを固定する力が弱まり、軌間が広くなることがあります。そうなるとその広くなったレールの間に、車輪が落ちてしまうのです。

 これを防ぐため、国の運輸安全委員会は28日、枕木を木製からコンクリート製にすることを求める提言書を石井国交相に提出しました。コンクリート製なら、木製より耐久性が強く、このような脱線事故は起こらないのです。枕木をコンクリート製にするにはお金がかかりますが、すべてでなくても構いません。数本に1本をコンクリート製にすれば効果が出るのです。そのほかの対策としては、脱線防止ガードの設置も挙げられます。

 都市部の鉄道では枕木がコンクリートでできているところも多いですが、地方の中小私鉄だと木製が主流で、いくらコンクリート製が良いからと言って、すぐに置き換えることができません。経営が苦しいからです。それなりに需要がある路線を中心に、国や地方自治体からの補助金(国が費用の1/3を補助する制度もあるようです)である程度はカバーしなければならないでしょう。
(参考:朝日新聞ホームぺージ https://www.asahi.com/articles/ASL6W0SNQL6VUTIL079.html、産経ニュース http://www.sankei.com/affairs/news/180629/afr1806290004-n1.html)

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