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マグネシウム合金で3割軽量の新幹線

 新幹線の車両にはアルミニウム合金が使われていますが、高速化に対応するためにはさらに車両を軽量化しなければなりません。

 そこで選ばれた材料は、マグネシウム。三協立山(本社:高岡市)などでつくる新構造材料技術研究組合は、マグネシウム合金を使った新幹線車両の一部を試作しました。マグネシウム合金はアルミニウム合金より3割ほど軽いのが長所なのですが、燃えやすいという欠点があり、これまで小型の機械部品程度しか使われていませんでした。この欠点をカバーするため、マグネシウム合金にカルシウムを加えて表面に空気を通さない薄い膜をつくり、これで以て燃えにくくすることができました。難燃性マグネシウム合金というものです。このほか様々な改良の結果、アルミニウム合金と同じような速さで成形することができるようになりました。また、鉄道車両はトンネルに入ったときに、気圧が大きく変わります。これに対応できるよう、強度が求められます。これにも対応できるようです。

 新構造材料技術研究組合は、合金製法、溶接・加工技術、腐食防止塗料の開発を引き続き行い、研究期間が終了する2022年度以降の実用化を目指します。今は長さ1メートル分しかつくることができませんが、2019年度には5メートル、そして2022年度には25メートル分をつくることができるようにします。開発が順調に進めば、時速360キロを目指すJR東日本の新幹線で活躍するかもしれません。
(参考:北國新聞ホームぺージ https://this.kiji.is/379685648401106017)

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