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宗谷線の10円特急料金はJR北海道の負担

 以前、宗谷線名寄以北にある一部の町(中川、幌延、豊富)で、事前に町に申し込むことによって中川町は名寄までの、幌延町と豊富町は稚内までの特急料金が実質的に10円になる取り組みについて記事にしましたが、その続報です。

 例えば、幌延-稚内間の自由席特急料金は1130円なのですが、町民は事前に手続きすれば10円(+運賃)で乗ることができます。それでは、差額の1120円はだれが負担しているのでしょうか? 実は、この差額を負担しているのは幌延町等の地元ではなく、JR北海道なのです。JR北海道が負担して、地元の人をほぼただで特急に乗せているのです。

 このことは、次のように考えることもできます。すなわち、名寄以北で普通列車を走らせる価値はほとんどない、ということです。名寄-美深間と幌延-稚内間については朝夕の通学時間帯だけ普通列車を走らせ(1~2往復程度)、後は石勝線みたいに特急料金0円として走らせてもいいのです。稚内付近の通学需要については特急用車両をアルバイト的に使ってもよいのですが、特急の運行が効率的過ぎて、朝の通学時間帯に使える車両がありません。半分回送みたいな感じで1往復だけ普通列車(小駅を通過する快速?)を走らせるダイヤにするのが良さそうです。
(参考:「JRは生き残れるのか」 梅原淳著 洋泉社、JR北海道ホームぺージ https://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/04.pdf)

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