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「第2青函トンネル」は自動車道?

 「第2青函トンネル」については当blogでも何回か取り上げましたが、新しい話が入ってきました。第2青函トンネルを自動車専用道路としてつくるという構想です。

 この構想を打ち出したのは、北海道内の有識者らでつくる、「第二青函多用途トンネル構想研究会」という名前の研究会。7月中に札幌市内で開かれるシンポジウムで発表する見込みですが、この構想の最大の特徴は、道路のトンネルだけを掘ること。トンネルの勾配は鉄道より急にできるので、第2青函トンネルの長さは約30キロほどに抑えられます(青函トンネルの長さは53.85キロ)。片側1車線で、道路の下には緊急車両用のスペースと避難路を整備します。早ければ10年程度でつくることができ、7229億円と試算される整備事業費は、通行料収入で48年程度で回収することができます(通行料金を大型車10500円、普通車5250円と想定し、1日当たりの走行台数が4000台の場合)。

 ただこの構想、メンバーにトヨタの関係者が加わっているなど、道路整備を推進する勢力が入っています。途中追い抜きのできない片側1車線の道路では、遅い車がいれば渋滞しますし、速い車にあおられる危険性もあります。30キロという長さなのに、途中パーキングエリアがないというのも問題です。そして、肝心なことに、第2青函トンネルにつながる高速道路は今のところなく、新たにアクセス用の高速道路をつくる必要があります。それを考えると、第2青函トンネルに道路をつくるのは得策ではなく、鉄道をつくったほうが賢明かと思われます。貨物鉄道なら、新幹線と貨物を分離することができ、新幹線は青函トンネル内でもスピードを出すことができます。
(参考:Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180702-00010001-doshin-hok)

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