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ガソリンスタンド廃止対策で移動式給油所の実験

 過疎地では公共交通機関が成り立たないので、最終的には車に頼らざるを得ません。しかし、そういうところではガソリンスタンドの経営は成り立たず、撤退するところもでてきます。ガソリンスタンドが3か所以下で経産省が「ガソリンスタンド過疎地」と定めた市町村は2017年度末で312もあり、全市町村の2割を占めています。当然ながら増加傾向にあります。

 政令指定都市の浜松市と言えども、北にある天竜区も同じような状況です。区内のガソリンスタンドは2006年には30か所ありましたが、現在は16か所とほぼ半分に減っています。近くのガソリンスタンドまで15キロを超え、車で行くとカーブした道を30分以上もかかるところもあります。

 そこで浜松市は移動式給油所の実証実験を行うことにしました。11月から2019年1月にかけての合計21日間、天竜区内の給油所の跡地など3~4か所にタンクローリーや移動式の計量器(タンクローリーから直接給油できるもの)を置きます。必要な人員はタンクローリーの運転手、危険物取扱者の資格を持つ給油者、交通誘導員、総括監督員などです。採算が取れないから撤退したはずなのに、結構人手が要りそうな気もします。すでに経産省の補助金の申請も行っています。

 ところで、ガソリンは引火しやすいため、消防法では原則としてガソリンスタンドにはガソリンを貯蔵する地下タンクの設置が義務付けられ、それがないところでの給油は認められていません。浜松市の考えている移動式給油所もそれに抵触するため、実証実験の実施に当たっては、災害時などに設置が認められている臨時給油所の扱いとなります。浜松市はこの実証実験で安全性に問題がないことを証明し、規制緩和につなげたいとしています。
(参考:毎日jp https://mainichi.jp/articles/20180729/k00/00e/010/198000c)

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