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JR西日本も北陸新幹線フリーゲージトレイン断念

 北陸新幹線は2022年度末には敦賀まで延長される予定です。そうなると、現在金沢まで走っている「サンダーバード」は敦賀より先には走ることができないようになってしまいます。新幹線と在来線では軌間が異なるからです。

 この軌間の問題を乗り越える技術がフリーゲージトレインでした。北陸新幹線でも敦賀に軌間変換装置を取り付け、富山-大阪間の直通運転を行う予定でした。実際に敦賀に装置を置き、実験を行っていましたが、いつの間にか装置は廃止されていました。このことから十分想定されることでしたが、JR西日本も北陸新幹線にフリーゲージトレインの導入を断念することが明らかとなりました。長崎でもそうですが、耐久性の技術的な検証に時間がかかり、車両のコストも通常の新幹線の2倍程度かかるからです。これにより、約20年かけて500億円を投じた、フリーゲージトレインの新幹線導入が失敗に終わることになりました。

 結局、北陸新幹線が敦賀まで開業する2022年度末から新大阪まで全線開業する2046年まで、(金沢よりはなようですが)敦賀での乗り換えを余儀なくされます。金沢まで開業している現状なら富山まで行く人以外は乗り換えの必要はありませんが、敦賀まで開業すれば富山まで行く人も金沢まで行く人も福井まで行く人も乗り換えを迫られます。ともかく、財源を確保し、敦賀以西も早期に着工し、早期に全線開業させることを強く求めます。
(参考:YOMIURI ONLINE https://www.yomiuri.co.jp/economy/20180824-OYT1T50112.html、福井新聞ホームぺージ http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/684158、中日新聞ホームぺージ http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20180825/CK2018082502000033.html)

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Comments

敦賀開業時には在来線のリレーサンダーバードと北陸新幹線のかがやき・はくたかが敦賀で接続するんですね。大阪・京都から長野・軽井沢へは大幅な時短になりますが、それだけでは早期全線開業の機運を高めるまでには至らないでしょうね。高崎辺りから上越・東海道新幹線経由より便利という評価が出てもまだ厳しいか。

Posted by: 日置りん | 2018.08.26 10:30 PM

 日置りんさん、こんばんは。

* 大阪・京都から長野・軽井沢へは大幅な時短になりますが、

 関西から福井、金沢でも乗り換えが必要となるデメリットが強調されていますが、富山、長野、軽井沢へは大幅な所要時間の短縮になります。信州には行きやすくなります。

Posted by: たべちゃん | 2018.08.27 10:26 PM

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