JR北海道、キハ40の更新を見送りへ
JR北海道は、老朽化した普通列車用ディーゼルカー、キハ40の置き換え用として、新型の電気式ディーゼルカー、H100形を開発しています。すでに試作車2両を2月から走らせ、2019年度以降、数年かけて70両ほど更新する計画です。新車は1両あたり2~3億円しますが、燃費は向上し、整備や修繕費用が減るなどのかたちで、長期的には経営改善につながります。
ところが、どうやら、この新型電気式ディーゼルカーへの更新が見送られるようです。原因は、国の支援がJR北海道の要望(2030年度まで年間300億円)に沿わず、2019、2020年度の2年間、400億円台に留まったこと。H100形を入れて、キハ40を置き換えるだけのお金がないのです。当面はキハ40が北の大地を走り続けることになります。
とは言っても、先ほども述べたとおり、キハ40は老朽化しています。JR北海道の普通列車用ディーゼルカーは205両ありますが、そのうち164両が寿命と言われる30年を経過しています。その164両のうち、キハ40は126両を占めています。本当はこのような老朽化した車両を置き換え、安定した運行を行いたいところですが、新車が来ないとどうしようもありません。古い車両をだましだまし使うことになります。車両故障による運休が出て、修理できずに廃車にすることもあるでしょうし、ゆとりをもたせるために本数を減らすことも十分にあり得ます。
(参考:北海道新聞ホームぺージ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/215441)
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