JR貨物、東海道線や山陽線でも40フィート型背高コンテナ
40フィート型背高コンテナは輸送効率が高いため、急速に普及しつつあります。国際海上コンテナの半分以上を占めています。
しかしこの40フィート型背高コンテナ、鉄道ではほとんど使われていません。唯一の例外が、東京貨物ターミナル-仙台港-盛岡貨物ターミナル間に平日1日1往復する便。東北線はトンネルの建築限界が高いので、40フィート型背高コンテナを走らせることができるのです。これに対して貨物の需要も多い東海道線や山陽線は、トンネルの建築限界が低いため、40フィート型背高コンテナを走らせることができません。
そこで考えられているのが、現在の車両限界でも対応できる専用貨車を開発することです。JR貨物は貨車メーカーと共同で専用貨車の開発に努めています。しかし、専用貨車は重心が低くなり、車輪も特殊なものが必要なようです。2021年までに東海道線や山陽線で走らせたいようですが、完成までには時間がかかると言われています。
それなのに、なぜ専用貨車の開発を急ぐのでしょうか? 実はこの40フィート型背高コンテナ、トラックで運ぶのも難しいのです。トラックで運ぼうとすると、高さが法令を超える約4.1メートルになってしまい、特殊車両通行許可が必要となります。国交省では規制緩和も考えていますが、鉄道が先に動くことによって、トラックからのモーダルシフトを促そうとしているのです。
(参考:ニュースイッチホームぺージ https://newswitch.jp/p/14206)
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