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新快速に有料座席サービス「Aシート」

 京阪神間を高速で駆け抜ける新快速は、JR西日本の看板列車のひとつと言っても過言ではありません。しかし、人気列車であるがゆえに、かなり混雑しています。

 そこで以前にも書きましたが、JR京都線、JR神戸線、琵琶湖線を走る新快速で有料座席サービスを始めることにしました。2019年春から始めるので、これまでの話より大幅に早くなります。そのサービスは「Aシート」といい、約1億円かけて223系1000代の2編成を改造してつくります。12両編成(8両編成と4両編成の組み合わせ)のうち、4両編成のほうの9号車を改造します。ちなみに「Aシート」の「A」は、快適性を表す「Amenity」、JR京都線、JR神戸線の路線番号の「A」、関西弁の「ええ」から来ています。

 「Aシート」のある9号車の着席定員は46人、座席はリクライニング機能やテーブルがついています。JR西日本在来線普通車では初めての全席コンセントが付き、無料Wi-Fiサービスを提供します。荷物スペースも設置されています。外観はわかりにくいですが、真ん中の扉が潰されているようで、窓の下の帯は青の間に白を挟んだ帯となっています。扉と座席の間は簡単な仕切りがあります(通路部分にドアはないようです)。

 「Aシート」に乗るには運賃のほかに乗車整理券が必要です。距離に関係なく500円で、乗車後に乗務員から買います。支払いは現金のほか、交通系ICカードが使えます。席の指定はありませんので、空席に自由に座ることになります。

 ただこの「Aシート」、2両しか改造されないためか本数は極めて少なく、1日上下合わせて4本だけです(運行ダイヤ等は後日発表されます)。ある意味、試行みたいなもので、好評であれば車両を増やして本格的に実施するのでしょう。「Aシート」を事前に予約することができず、車内でお金を出して乗車整理券を買うというシステムも、試行だからかもしれません。本格的に実施するときには、何らかの予約システムを組むのかもしれません。
(参考:JR西日本ホームぺージ https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/10/page_13288.html、https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/10/page_13294.html、神戸新聞NEXT https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201810/0011758465.shtml)

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Comments

 座席指定じゃ無いんですね。始発駅から快適に移動しようってのなら良いですけど、途中駅からでは座れるかどうかもわからないから価値は低いですね。
 自分なら京阪間の移動だったら、サンダーバードやはるかを使います。チケットレスなら500円で座席指定ですからね。

Posted by: ▲ 飛遊人 | 2018.10.30 09:10 PM

 ▲ 飛遊人さん、こんばんは。

* 座席指定じゃ無いんですね。

 今回はあくまでも試行と考えています。座席指定にすると、列車に名前を付けないといけません。マルスに収容しないといけません。どうやって対応するかは、JR西日本も頭を悩ましていることでしょう。

 本格的に実施するときには、何らかの工夫をして、座席指定できるようになるのが望ましいです。

* 自分なら京阪間の移動だったら、

 私も「J-WESTカード」を持っているので、その方法は使えます。参考になりました。

Posted by: たべちゃん | 2018.10.30 09:32 PM

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