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東京都、BRTの事業計画を改定

 都心と臨海地域を結ぶBRTについての続報です。

 すでにBRTについては2016年4月の段階で、「都心と臨海地域とを結ぶBRTに関する事業計画」を策定していましたが、8月にこれを改定していました。新しい計画は次の通りです。

 BRTが本格的に運行を始めるのは、2022年度に環状第2号線の本線トンネルが開通してからです。それまでの間は、地上部道路(2019年度末に開通します)を使った、プレ運行(一次)を行います。2020年のオリンピック開催前から行います。オリンピック開催前と開催中は、虎ノ門-新橋駅-勝どき-晴海二丁目間の1系統のみの運行となります。運行会社は京成バスです。

 オリンピック終了後、プレ運行(二次)を行います。系統が3つに増えます。幹線ルート(虎ノ門-新橋駅-勝どき-市場前駅-有明テニスの森駅-国際展示場駅-東京テレポート駅)のほか、晴海・豊洲ルート(虎ノ門-新橋駅-勝どき-晴海三丁目-晴海二丁目-豊洲駅-市場前駅。晴海二丁目-市場前駅間は市場前駅付近に整備される交通広場の完成を待って延伸します。2020年度中を予定しています)、勝どきルート(新橋駅-勝どき)が加わります。東京ビッグサイト、東京国際クルーズターミナルへの延伸も検討します。京成バスのほか、新会社(京成バスが2019年度に設立する予定です)が共同で運行します。

 そして、先ほどにも書いたとおり、2022年度に環状第2号線の本線トンネルが開通し、公共交通優先施策や運賃収受の工夫による停車時間の短縮などを図ったのち(専用道を設ける考えはないようです。環状第2号線は信号が少なく、それが対策になるとのことです)、速達性や定時性を確保したBRTの本格運行を行います。本格ルートは4系統に増えます。プレ運行(二次)に比べて、選手村ルート(新橋駅-晴海五丁目)が加わります。選手村のマンション群には2022~2023年ごろから1万人以上が住み始める見通しです。東京ビッグサイト、東京国際クルーズターミナルのほか、東京駅への延伸も検討します。運行するのは新会社のみです。

 プレ運行(一次、二次)と本格運行の違いは何でしょうか? 環状第2号線(築地区間)については、プレ運行時は往復2車線の地上部道路です。本格運行時は往復4車線の本線トンネルと往復2車線の側道が整備されます。表定速度については、プレ運行時は路線バス並みの時速11~15キロ程度です。本格運行時はLRT、新交通システム並みの時速20キロ以上を目指します。運賃収受方法については、プレ運行時(運賃220円)は現金での支払いも受け付けますが、本格運行時(運賃220円以上)は車内での現金収受はありません。乗車券を発行します。車両については、プレ運行時は単車バス(一部燃料電池バス)と連節バス、本格運行時は単車バス(燃料電池バス)と連節バスです。新橋駅-勝どき間の輸送力については、プレ運行時はピーク時1時間に6本、450人、それ以外は1時間に4本、300人。本格運行時はピーク時1時間に20本、2000人、それ以外は1時間に12本、1200人。いつの時点かはわかりませんが、一時停留所を通過する急行便の運行を検討しています。停留所も車椅子の人がスムーズに乗り降りできるように、バリアフリーに配慮したものになります。
(参考:東京都都市整備局ホームぺージ http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/08/29/03.html、日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34739740Z20C18A8L83000/、東京新聞ホームぺージ http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201808/CK2018083102000125.html)

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