黒部ルートは新規開業にあたらない?
欅平から先の黒部ルートについて、一般に開放するという話があります。この黒部ルートが一般開放されたとき、鉄道が新規開業するとみなされるのでしょうか? それについての記事がありました。
黒部ルートが一般に開放されても、切符さえ買えばいつでも乗ることができるわけではありません。旅行商品を買わないと行くことができないのです。また、これまで黒部ルートは関電の工事用として使われてきたので、普通の鉄道のような安全性を保つ必要はありませんでした。これを一般用に開放するのですから、様々な安全対策工事が必要になります。第一、トンネルも2/3が素掘りの区間で、落盤が毎年のように起こっています。トンネル自体も狭いので、鉄道事業法の基準を満たすためには800億円の費用と16年の歳月が必要なようです(1996年に試算しています)。事実上不可能です。
そこで、鉄道事業法に沿うように大幅な改良をすることをあきらめ、一般開放された後も、黒部ルート区間は無料のままになるようです。アルペンルートや黒部峡谷鉄道などほかの区間で稼いだり、ガイド料や保険料の名目でお金を徴収したりする方法が考えられています。2015年度から行われている「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」もこの方法を取っていて、5000円のうち、黒部峡谷鉄道の往復運賃を除いた1800円分がガイド料や保険料ということになっています。国交省も、旅行商品として発売するだけなら、鉄道事業法の許可は要らないようです。
ということは、一般開放されても現在の無料見学会の枠が広がるようなもので、鉄道が新規開業したとはみなさないようです。乗らなくても「完乗」のタイトルは維持できますが、やはり実際にある以上、行ってみたいものです。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/kuroberoute201810/)
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