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沿線自治体、日高線日高門別以遠の廃止を容認

 高波の影響などで2015年から運休したままとなっている日高線鵡川-様似間。沿線の自治体(むかわ町、様似町など8町)はその区間の復旧を求めていましたが、沿線の護岸工事などで多額の費用がかかり、しかもそこ工事は長期間にわたるものです。そこで沿線の町長たちは17日の臨時町長会議で重大な決断を行いました。

 その決断とは、利用者の比較的多くて、しかも高波による被害がない鵡川-日高門別間を除いて、日高門別-様似間の鉄路での復旧をあきらめ、バス転換を容認するというものです。これにより被災した護岸はJR北海道が復旧させる必要がなく、北海道が復旧させれば良いので、工事がしやすくなります。鵡川-日高門別間を鉄路で維持する場合にかかる沿線自治体の負担については、今後協議します。JR北海道に対する国の支援の内容を見て、早ければ次回12月25日の会合で正式に決まります。

 地元としては苦しい決断だったでしょうが、状況を冷静に考えると、廃止はやむを得ないところでしょう。地元にとって便利な代替バスを構築するほうが有益です。また、残る鵡川-日高門別間についても、どうしても鉄路で残さないといけないほど需要が多いわけではありません。輸送密度が200人を超えていますが、バスで十分ですし、もし鉄路が必要なら日高門別のある日高町が中心となって負担する必要が出てきます。

(追記)
 復旧区間(鵡川-日高門別間)から外れたところにある新ひだか町は、財政負担を行わないことを明言しました。お金を出しても町にメリットがないからでしょう。
(参考:日本経済新聞ホームぺージ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37904210X11C18A1000000/、北海道新聞ホームぺージ https://www.hokkaido-np.co.jp/article/249366、https://www.hokkaido-np.co.jp/article/253173、毎日jp http://mainichi.jp/articles/20181118/k00/00e/040/177000c)

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