バスになった三江線の利用者数
三江線は4月1日に廃止されその後は代替バスが走っていますが、そのバスの利用状況はどうなっているのでしょうか? 9月までのデータですが、それが明らかになりました。
9月までの半年間、運行日1日当たりの利用客数は334人でした。廃止が明らかになって客が増える前の2015年度の三江線とその沿線の利用者数の合計、346人とほとんど変わらない数字です。鉄道がなくなっても微減にとどまっているというのは、健闘しているとも言えます。ちなみにバスの利用目的について島根県が6~7月にアンケートを行ったところ、通学が61%、通院が10%、通勤が9%でした。
ただ、路線によってそれなりに利用されているところとそうでないところがあります。割合良いのは、三江線にほぼ並行して走る幹線。1日50~100人の利用があります。交換設備が少ないこともあり柔軟なダイヤを組むことができない鉄道と違って、バスのほうがその面では柔軟に対応することができます。便利なところに停留所を置くこともできます。島根県のアンケートでも三江線があったときに比べて便利になった、と評価する声は32%もあります。不便になったの22%よりも多いのです。しかし、枝線の利用は振るわず、1日1人未満のところもあります。次にダイヤを見直すのは廃止2年後の2020年4月ですが、バスの運行を止めてタクシーチケットで対応することを考えているところもあります。
さらに言えば、今回明らかになったのは9月までの半年間。冬場は人の移動が少ないでしょうから、数字は悪くなる可能性が強いです。1年を通じての数字を見ないと、正確な判断はできません。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/CMTW1811263300002.html?_requesturl=articles%2FCMTW1811263300002.html&rm=1262)
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