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都営バスに後ろまで段差のないフルフラットバス

 乗降のときに段差がないノンストップバスは全国にたくさん走っています。しかし、そのようなバスでも座席の多い後部に行くには段差があります。高くなったところにエンジンやタイヤを置くからですが、どうしてもバスの前のほうに人は固まってしまいます。

 そこで東京都交通局は車両の後ろまで段差を解消したフルフラットバスを導入し、12月25日から走らせることにしました。エンジンは最後部の座席のさらに後ろにあります(後ろの窓はありません)。垂直に置くのです。フルフラットバスの営業運行はこれが日本初となります。

 フルフラットバスはスウェーデンのスカニア製。ノンステップバス(2018年度導入のいすゞ)と比べて総定員、座席定員はほとんど変わりません。このフルフラットバスは都02系統(大塚駅-春日駅-御徒町駅-錦糸町駅)で走ります。都02系統は都営バスの中でも5本の指に入るぐらい利用者の多い系統です。ちなみに、フルフラットバスの値段は1台約3500万円。ノンステップバスより1000万円ほど高いです。フルフラットバスは増備を続け、2018年度中に都内に29台を配備します。

(追記)
 かつてフルフラットバスは国内のメーカーによってつくられたことがありますが、そのときは通路の一部で6~8度の傾斜がありました。立っている人が大きくふらつく位の傾斜だったため、フルフラットバスは採用されず、今ある段差のあるノンステップバスになったのです。今回導入されるフルフラットバスは通路の傾斜をバリアフリー法等で定める建築物の傾斜路の基準である1/20(約2.9度)以下に抑え、その問題を解決しています。
(参考:東京都交通局ホームページ https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/pdf/2018/bus_p_20181214_h_01.pdf、産経ニュース https://www.sankei.com/life/news/181221/lif1812210022-n1.html、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/82449/2)

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