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神戸市バスの休止路線は全体の4割以上?

 路線バスを走らせるためには、国交省から営業許可を受けないといけません。しかし、その営業許可を受けたのに休止扱いにして、走らせていない路線があるのです。

 神戸市交通局の場合、2018年度における認可距離は660.4キロ。しかしそのうち、285.6キロが休止扱いにしているのです。認可距離全体の43.2%が休止区間です。この数字は京都市交通局や大阪シティバスと言った、ほかの関西の政令指定都市の公営バス等に比べて突出しています。京都市交通局は2017年度末で休止している路線の割合が10.9%、運行をやめるときには原則として廃止しているという大阪シティバスは0.1%です。神戸市交通局も昔は休止路線の割合はそれほど高くはありませんでした。1998年度は9.4%と低かったのです。休止路線の割合が増えたのは21世紀に入ってからで、2008年度以降は全て休止で対応しています。

 どうしてこれほど多くなったのでしょうか? ひとつには、運行再開の手続きが廃止のときに比べて休止は簡単だからです。そして、もうひとつ大きな要因があります。神戸市交通局は2004年度以降、赤字を減らすために民間事業者に運行の委託を拡大していますが、委託できる路線は認可距離の1/2以内という基準があるのです。休止なら認可距離は減らないのですが、廃止にしてしまうと認可距離が減るので、その分委託を減らさないといけないのです。仮に休止区間を全て廃止した場合、委託している路線の割合が83.0%にも達し、委託の大幅な見直しが必要となります。
(参考:神戸新聞NEXT https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201812/0011889033.shtml)

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