名阪間に「名阪ビジネス回数きっぷ」
かつて名阪間での移動に欠かせないのは、「名阪まる得きっぷ」でした。ところが、この「名阪まる得きっぷ」は2017年12月30日で廃止され、その後は株優と特急券の組み合わせで対応するしかありませんでした。「名阪まる得きっぷ」は回数券なのですが、名古屋や関西の金券ショップでよく売られていました。しかし、「名阪まる得きっぷ」が廃止されてからはお得に切符を買う手段が減り、株優も高くなってしまいました。
話が長くなりました。2019年1月7日から、名阪間に新たな回数券が登場することになりました。「名阪ビジネス回数きっぷ」と言い、近鉄名古屋-鶴橋、大阪上本町、近鉄日本橋、大阪難波間の乗車券が14枚セットになった回数券です(特急券は別に買う必要があります)。10枚分の値段(23600円)で14回乗ることができます。1枚当たりにすると1690円です。発売期間は2019年1月7日から2019年9月30日まで、近鉄名古屋、鶴橋、大阪上本町、近鉄日本橋、大阪難波の一部の自動券売機で購入することができます。有効期間は購入日から3か月です。
この「名阪ビジネス回数きっぷ」、先ほども述べたように特急券は別途買う必要があります。その特急券を少しお得に買うことができるのは、「名阪チケレス割」。2019年1月7日から2019年3月31日までの間に、近鉄名古屋、鶴橋、大阪上本町、大阪難波の各駅を発着する場合に限り適用されます。乗車日の前日までに購入する場合は、特急料金が大人1600円(同300円引き)、子供800円(同150円引き)になります。発車時刻までに購入する場合は、特急料金が大人1800円(同100円引き)、子供900円(同50円引き)になります。「名阪ビジネス回数きっぷ」と組み合わせると、通常運賃・料金より970円安い3290円で名阪間を移動することができます。かつての「名阪まる得きっぷ」並みの安さです。列車の変更はインターネットで3回まででき、払い戻しは通常のチケットレスサービスと同じ220円です。会員登録をすれば、さらに購入金額の10%をポイントとして還元します。特急料金が大人1000円になるような大幅な割引はありませんが、列車の変更ができ、払戻手数料が安くなるので、ビジネスには逆に使いやすくなったのかもしれません。
それにしても回数券が復活するとは思いませんでした。「名阪まる得きっぷ」とは違い、特急券は別に買う必要があるので、「名阪まる得きっぷ」を引き換える客で窓口が混むことはありませんが、金券ショップで再びばら売りの回数券を買って近鉄に乗る動きが復活することでしょう。発売される回数券の形を見ないと確定的なことは言えませんが、何のために「名阪まる得きっぷ」を廃止したのかわからないところもあります。
(参考:近鉄ホームページ https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/bizinesukaisuu.pdf)
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