JR四国の「信用乗車方式」
駅では改札を行わない、車内でも運転士の目の前で払わせるなどのチェックが入らない、ただ客の良心に委ねるという「信用乗車方式」を採用しているところはいくつかあります。JR四国でも高松-琴平間で1日18本が該当しています。この18本の列車に乗った場合、たとえ無人駅でも列車内で運賃を払わず、駅に備え付けられている箱に切符を入れます。
なぜそういうことになったのでしょうか? JR四国ではかつて、若手女性の客室乗務員が乗り、切符を集めていましたが、人手不足で2017年度で廃止されてしまいました。JR四国で「信用乗車方式」を採用している区間には無人駅もありますが、乗るときか降りるときに有人駅を通ることが大半で、無人駅同士の利用は少ないので、徴収漏れのリスクは小さいと考えています。もちろん、職員が乗り込んで抜き打ちの改札を行うこともありますが、正規料金を払ってもらうのみで、罰金等の徴収は行っていません。これには法整備が不十分で、ペナルティーを課せないという背景もあります。高松-多度津間は「ICOCA」が使えるのですから、これを琴平まで延長するというのも徴収漏れ対策にはなるでしょう。なお、徳島県内では自動券売機のない無人駅があることから、「信用乗車方式」を採用する考えはないようです。
(参考:「鉄道ファン」2019年1月号 交友社)
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